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現5年生の志望校傾向を過去と比較(麻布編)

分析

5年生第1回志望校診断サピックスオープンの合判資料では、学校別の志望状況が見れます。

このフォーマットは、6年生で受ける合格力判定サピックスオープンの合判ガイドと同じフォーマットです。

なので、うちのように兄弟が過去にサピックスで中学受験している場合は、そのときの合判資料と比較することで、志望者数の増減や、上位偏差値の層の厚さの違いが分かり、かなり有用な情報となります。

(この辺、サピックスも気を利かせて前年度比較とか載せてくれればいいものを、もったいぶって出してくれないですね。)

何回かに分けて、各学校の志望者数の傾向を、2018年11月の6年生(4つ上の代の入試直前の状況)と比較してみます。

この年の偏差値も分かっているので、「それより上位層が増えていれば、難易度が上がるかも」といった見かたになります。

まだ5年生なので、志望校は今後変わることも多いと思いますが、上位層は初志貫徹の場合も結構あるので、この動向は意外と重要だと思っています。(例えば最初から開成志望で、偏差値も合格狙える偏差値のお子さんの場合、例年より人気だからといって他の学校に変更したりはあまりしない)

今回は麻布です。

麻布の志望者数比較

テスト62以上58以上54以上志望者合計
2018年第3回合格力判定SO70106135483
2021年第1回志望校診断SO10283107547

注意点:
・例えば「54以上」は54以上58未満の人数であり、重複はしない
・志望者数は「志望順」で選択した学校(「自由選択」は含まない)

考察

4つ上の代は、麻布の受験者数、倍率共に近年最も高かった年(受験年は2019年)で、その入試結果を受けてサピックス偏差値が60から62になったくらいです。

知名度の高い学校なので、この段階で全体の志望者数が多いのは想定通りなのですが、偏差値62以上の層が4つ上の代のときと比較して、約1.5倍に増加しているのには驚きです。

80%偏差値より上位の層は、その層全体で見ると90%程度合格すると考えられるので、この層の人数というのは、想像以上に入試の難易度に影響を与えます。

チャレンジ層から見ると、椅子取りゲームの椅子の大半が最初から座られており、チャンスが少なくなるというイメージです。

まだ気が早いですが、熱望組が多い学校でもあり、他の学校への変更がそれほど多くないので、このままであれば、今年の入試よりはレベルの高い争いになりそうな気がします。

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