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【サピックスオープン】学校別SOと合格力判定SOどちらが信頼できるか

分析

今回は、サピックスの6年生になると誰もが考えるであろう、

サピックスオープンの合格力判定と学校別、どちらの結果を信頼すればいいのか

について、私なりの考えをまとめます。

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信頼できる試験とは

「信頼できる」=「試験結果と入試結果の相関が強い」
ということです。

究極の例で言うと、

その試験の結果で特定の偏差値以上だった人は入試で全員合格し、それ未満の人は全員不合格だった

という試験が最も信頼できる試験ということです。

皆、入試で合格できる実力があるのかを図りたい訳なので、そういう試験を目指すべきです。

逆の例としては、
超難解で運に頼るしかない3択問題だけで構成される試験があった場合、この結果は運の良し悪しで決まるので、この試験の偏差値は入試結果と相関しません。

2018年入試組の麻布の第1回学校別SOの例

入試分析会で配布される資料によると、この試験の結果と入試結果はこんな関係になっています。

偏差値 46 48 50 52 54 56 58 60 62
合格率 50 50 50 60 70 70 70 70 60

つまり、この試験に関しては、偏差値46でも62でも入試結果にはそれ程大きな差が出なかったということです。

この偏差値のレンジには、試験を受けた人の6,7割が入っているので、この層にとって入試結果を占う有効な試験にはならなかったと言えます。

このようなことが起こる理由

以下のような要素が組み合わさっていると考えています。

  • 学校別は同じような層が受けるので、少しの点数でも偏差値の振れ幅が大きくなり、偏差値の見た目ほどは実力の差がなかったりする。
  • 麻布のような思考力重視の入試の場合、知識や訓練の積み重ねで解く問題とは異なり、ひらめき一つで解ける解けないが変わってくるため、不確実性が高く、本番で逆転の可能性が十分ある。

どちらが信頼できるのか

上記の特性から、私は以下のように考えています。

  • 麻布のような、典型的な問題が少ない学校の場合、学校別SOの結果がいまいちでも、合格力判定SOの結果が良ければ、あまり悲観する必要はない
    (ただし、極端に悪いとか、2回とも悪いといった場合はその学校の問題との相性が悪い可能性があるので判断が必要)
  • 学校別SOの入試結果との相関性は学校によって特性が異なるので、入試分析会の資料で過去の相関性を確認し、偏差値の高い低いで合格率が明確に分かれているなら、合格力判定SOと同等に扱う

息子の例だと、

合格力判定SO:4回とも80%判定

学校別SO:1回目60%判定、2回目30%判定

でしたが、実際の入試では割と余裕を持って合格できました。(自己採点なので推測ですが)

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