前回の記事で、2020年大学入試で進学実績が伸びる中高一貫校を予測しました。
今回は、2013年中学入試時のサピックス偏差値と、2020年中学入試時のサピックス偏差値を比較し、大きく上昇している学校を調べてみます。
2013年中学入学組は、6年後の2019年に大学受験をし、その実績は既に出ています。
2020年中学入学組は、そこから6年後(今からで言うと5年後)に大学受験をするので、2020年中学入試時の偏差値が上昇しているということは、今から5年後の大学進学実績も伸びる可能性が高いと考えられます。
この予想の意味
大学進学実績が伸びる学校は、教育内容や環境も充実しているはずなので、そういう学校を見極める材料になります。
また、生徒にとっても、自分の入学した学校の大学進学実績が落ちていくより、伸びていった方がモチベーションも高くなると考えられます。
ただ、最終的には生徒自身の能力、努力という要素が大きいので、過度に学校の実績に拘るのではなく、子供が行きたいと思う学校であること、性格に合っていることも重要です。
今後5年間で大学進学実績が伸びることが予想される中高一貫校
2013年中学入試から2020年中学入試の間に、サピックス偏差値が大きく上昇した難関校は以下のとおりです。
2013年~2020年の間にサピックス偏差値が大きく上昇した難関校
- 渋幕(渋谷教育学園幕張):62⇒64(1月)、62⇒64(2月2日)
- 海城:55⇒58(2月1日)、59⇒61(2月3日)
- 聖光学院:62⇒64(2月2日)、63⇒64(2月4日)
- 桐朋:46⇒55(2月)
- 渋渋(渋谷教育学園渋谷):53⇒57(2月1日)、60⇒63(2月2日) 、61⇒64(2月5日)
- 武蔵:55⇒58(2月1日)
- 都立小石川中等教育:56⇒60(2月3日)
- 広尾学園:40台後半⇒55(2月1日午前)、51⇒60(2月2日医進サイエンス)
- 洗足学園:51⇒54(2月1日)、52⇒57(2月2日) 、51⇒56(2月5日)
偏差値帯が上になるほど、偏差値1の上昇が持つ意味が大きくなるので、特に渋幕、海城、聖光学院、渋渋については、東大、京大、国立大医学部など最難関大学の進学実績が伸びると予想します。