中学受験において、ある学校の偏差値が、その学校に入学した生徒の学力レベルを表すと仮定すると、偏差値が上がった学校は、その学年の生徒が6年後に大学受験する際の進学実績も伸びることが予想されます。
その考え方に基づき、今年(2020年)の大学入試に臨む学年が中学受験をした2014年中学入試において、入口偏差値が2013年から上昇した中高一貫校を見てみます。
2014年中学入試の状況
学校を見る前に、2014年の中学入試がどのような状況であったかを振り返ります。
実はこの年は、前年と比較して中学受験者数が減った年であり、東京都の受験者数も2%程度減っています。
その影響もあり、サピックス偏差値が2013年入試から下がっている学校も多く、2013年入試から偏差値が上がっているという学校は少ないという状況でした。
2014年入試で偏差値が上がった難関校
逆に、2014年入試で偏差値が上がった難関校は以下の学校です。
2020年大学入試で進学実績が伸びる中高一貫校は
上で示した、海城、世田谷学園、洗足学園の3校はいずれも2020年大学入試で実績が伸びると予測します。
理由は以下の2点です。
- 全体的に入口偏差値が下がる学校が多い中で、入口偏差値が上昇していることから、相対的に見て前年よりも学力の高い生徒を獲得できていると考えられる
- 3校とも近年勢いがあり、学力の高い生徒を難関大学に合格させるだけの力がある
次回以降、この入口偏差値の変動に着目した記事をいくつか書いていく予定です。