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不可解な駒場東邦の偏差値(海城との比較)

分析

少し前の記事で、駒場東邦の2022年入試の実質偏差値は56と書きましたが、今回は同じ2月1日に入試がある海城1回目と偏差値別の合格率の比較をしてみます。

最新のサピックス偏差値は、

駒場東邦:60
海城1回目:59

ですが、その前提で以下のグラフを見てください。

2022年入試の合格率比較(駒場東邦 vs 駒場東邦)
2022年入試の合格率比較(海城1回目 vs 駒場東邦)

グラフから分かること

これを見ると、駒場東邦の方が海城1回目より難易度が高いという要素はどこにもなく、駒場東邦の方が偏差値が高いというのは不可解です。

近年のトレンドからも、海城1回目の難易度は駒場東邦を上回り、それは一過性のものではないと考えて良いと思います。

サピックス偏差値は、80%合格できる水準を示す偏差値なので、海城1回目が59というのはこのグラフからも妥当だと言えます。

一方、駒場東邦は56,57あたりが妥当なところです。

偏差値50でも50%となっているように、近年かなり入りやすくなっていますが、偏差値が60となっていると、十分チャンスがある偏差値帯なのに諦めてしまうということが発生するのではないでしょうか?

仮に駒場東邦の偏差値を56に変更すると、偏差値表上では5校くらいに抜かれ、広尾学園1回目と同じ偏差値となるので、学校側としてはネガティブな反応となってしまうのかも知れませんが、受験生が正しい判断を元に志望校を検討することの方が遥かに大事だと思うので、事実にもとづいて客観的に偏差値を出すべきと考えます。

理由は不明

2021年入試も実質的な偏差値は58だったのにそれを反映することなく据え置きになっており、隔年現象で難易度が上がることを見込んでいるといった理由でもないと思います。

それとも、進学実績、人気ともに高い学校なので、来年こそは人気が盛り返してくるはずだから、それを予測して据え置いたということでしょうか。

いずれにしても、他の学校の偏差値は偏差値別の合格率から見て概ね妥当な値になっているので、駒場東邦の偏差値がここ数年、実態より高めに設定されていることには、違和感があります。

駒場東邦を志望される場合は、偏差値60ということにあまり惑わされず、上のグラフも参考に判断いただくと良いと思います。

良い学校なので、偏差値55前後でこの合格率なら、積極的に狙って良いのではないかと思います。

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