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2019年入試における桜蔭と女子学院の難易度の差

分析

女子御三家の桜蔭と女子学院は、学校のタイプは違うものの、偏差値的には桜蔭62に対して女子学院61で、わずか1の違いです。

今回は、前回記事の麻布に引き続き、合格力判定SOの偏差値と合格率の関係がどのようになっているのか考察します。

なおこのグラフは、サピックスから公開されているデータと合格者数をもとに、人数を推測しながら作っているので、実際とは多少違っていると思います。
ただ全体の傾向としては大体あっていると思います。

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桜蔭入試における合格力判定SO偏差値と合格率の関係

下の2つのグラフは、上が桜蔭の2019年入試における合格力判定SO偏差値と合否の関係、下が2017~2019年の合格率の比較のグラフです。

2019年桜蔭入試SO偏差値と合否
桜蔭SO偏差値と合格率

女子学院入試における合格力判定SO偏差値と合格率の関係

今度は、女子学院の2019年入試における合格力判定SO偏差値と合否の関係を示すグラフと、2017~2019年の合格率の比較のグラフです。

2019年女子学院入試SO偏差値と合否
女子学院SO偏差値と合格率

これらのグラフから分かること

  • 受験者の集団としては、桜蔭の方が明らかに上位層が受けている
  • 実質倍率が桜蔭1.8に対して女子学院2.6という差もあり、2019年の偏差値60以上の合格率はほとんど同じ
  • 桜蔭の2019年の合格率のグラフを見ると、偏差値61で合格率85%程度となり、合格率80%偏差値としては、61としてもおかしくない結果だった

ここからは私の勝手な推測になりますが(時効警察の霧山くん風)、以下のような要素が絡んで偏差値は62のままにしたのではないでしょうか。

  • サピックスとしては、単年の入試結果だけをもって最上位校の偏差値を簡単に変動させたくない
  • 仮に2019年の結果だけ見て偏差値を61にしたら、女子学院と同じ偏差値となってしまい、女子学院を受験する層の一定割合が桜蔭に流れ、2020年入試は桜蔭が難化するといった無用な混乱が生じるため、潜在的なポテンシャル(結局最上位層は桜蔭を受験するはず)を考慮して据え置きとした

やはり、学校の人気の序列はそう簡単に変わるものではないと思います。
2019年入試では様々な要因でこのような結果となりましたが、今年の大学の合格実績においても歴然とした差がある2校なので、2020年入試ではまた難易度の差がつく結果になるような気がします。

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