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2021年中学入試の受験者数動向から難易度を予測

分析

読売新聞オンラインで、2021年中学入試動向の記事が掲載されています。

https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/support/ranger/20201207-OYT8T50025/

この記事では、先日実施された第3回合格力判定サピックスオープンにおける各校の志望者数の前年比が公開されていますが、この情報をもとに、実際の難易度がどのようになるのか考察してみます。

ちなみに、前から思っていたのですが、この手の記事はオブラートに包んだような書き方で、結局難易度がどうなりそうなのか分からづらいですよね・・

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1月校

渋幕1次:89.8%

浦和明の星1回:98.7%

2月1日

開成:86.8%
麻布:92.8%
武蔵:109.3%
駒場東邦:111.5%
海城1回:106.4%
早稲田1回:108.1%
早稲田学院:109.6%
早稲田実業:117.9%
芝1回:117.9%
広尾学園1回:100.7%
広尾学園2回:95.0%

桜蔭:97.7%
女子学院:92.4%
雙葉:107.4%
鷗友学園女子1回:135.3%
渋渋1回(女):100.0%
フェリス女学院 96.9%

2月2日

聖光学院1回:92.1%
渋渋2回:97.8%
栄光学園:102.3%
世田谷学園2次:107.6%
渋幕2次:145.8%
広尾学園医サイ:92.8%

豊島岡1回:94.3%
洗足学園2回 102.7%

2月3日

筑駒:92.2%
浅野:114.6%
海城2回:94.4%
筑波大附属(男):142.9%
都立小石川(男):95.9%
慶応中等部:105.9%
早稲田2回:98.7%

慶応中等部(女):110.7%
筑波大附属(女):98.4%
豊島岡2回:98.5%
都立小石川(女):80.5%
鷗友学園女子2回:135.0%
東洋英和B:136.3%

2月4日以降

聖光学院2回:92.6%
渋渋3回:101.8%
広尾学園3回:105.5%
世田谷学園3次 89.2%

豊島岡3回:107.0%
洗足学園3回:106.1%
浦和明の星2回:116.6%

志望者数の動向

先日の駒場東邦の志望者数が大幅増になっている件の記事にも書きましたが、サピックス偏差値50後半~60の層が、偏差値60超えの学校にチャレンジせず、合格確率の高い偏差値50後半の学校を志望していることを裏付ける結果となっています。

チャレンジ層の減少なので、志望者数の減少がダイレクトに難易度に影響するわけではないですが、志望者数が減少している難関校の受験生にとっては合格のチャンスが広がることは間違いないです。

逆に、志望者数が増加している、偏差値50台の学校の受験生にとっては、昨年より難易度が上がる可能性があります。

変な例えですが、空いているだろうと思って平日にディズニーランドに行ったら、逆に日曜より混んでいたっていうのに似た現象ですね。

渋幕は1次の志望者数は減少し、2次は増加

これは、昨年の入試で1次の合格者がかなり絞られたことも影響していると思われます。

ただ、1次と2次で何人合格させるかは、学校側の裁量なので、今年も同様の傾向もなるとは限りません。

また、現在の偏差値表に、この志望者数の変動は反映されていないと予想します。

そう考えると、昨年比145%と志望者が大幅増加している2次はかなりの激戦で、1次より難易度が上がることも考えられるため、熱望組は1次での合格を目指し、2次は別の押さえ校にするという選択も検討した方が良さそうです。

偏差値表の難易度と乖離が発生しそうな学校

他に、偏差値表の難易度と乖離が発生しそうな学校としては、以下の学校が考えられます。

開成:昨年比87%。現在の偏差値は67だが、実際には65~66程度の難易度になるのではないか。

女子学院:昨年比92%。現在の偏差値は61だが、実際には60程度の難易度になるのではないか。

浅野:昨年比115%。現在の偏差値は57だが、実際には58程度の難易度になるのではないか。

筑波大附属:男子は昨年比143%と大幅増。現在の偏差値は61だが、実際には62~63程度の難易度になるのではないか。2021年入試から、音楽・図画工作・家庭の筆記試験と、体育の実技試験が実施されないように変更されるが、これを歓迎する動きによる志望者増だと考えられる。同校の志望者にとっては相当厳しい闘いになりそう。

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