2024年の中学入試では、志望者が昨年から減少している難関校が目立ちます。
サピックス偏差値50台後半以上の学校の2月1日入試の出願者数を昨年と比較することで、どれくらい減少しているか確認してみます。
出願者数は1月19日時点の市進Webの情報を参照しています。
2024年中学入試における難関校の出願者数と昨年との比較
学校 | 昨年出願者数 | 昨年比 | 増減数 |
開成 | 1289 | -1% | -13 |
麻布 | 918 | -10% | -92 |
武蔵 | 601 | -8% | -48 |
駒場東邦 | 611 | ? | ? |
海城① | 602 | -11% | -66 |
慶應普通部 | 587 | ? | ? |
早稲田① | 830 | +5% | +42 |
早大学院 | 465 | ? | ? |
渋渋①(男) | 163 | +39% | +64 |
早稲田実業(男) | 320 | +16% | +52 |
広尾学園①(男) | 138 | -23% | -32 |
桜蔭 | 629 | -6% | -38 |
女子学院 | 700 | +1% | +8 |
雙葉 | 401 | -0% | -2 |
洗足学園① | 279 | -9% | -25 |
フェリス | 450 | -4% | -19 |
渋渋①(女) | 283 | -15% | -42 |
早稲田実業(女) | 204 | +4% | +9 |
広尾学園①(女) | 316 | -15% | -47 |
男子合計 | 6524 | -1% | -93 |
女子合計 | 3262 | -5% | -156 |
総合計 | 9786 | -3% | -249 |
現時点の出願者数を公表していない学校(駒場東邦、慶應普通部、早大学院)については、増減を0として計算しています。
こうして見ると、以下のようなことが分かります。
男子
- 男子の難関校志望者合計で見ると、少なくとも2月1日の難関校の志望者についてはあまり減っていない。公表していない駒場東邦が100名以上の増加が見込まれることを考慮すると、昨年と同じと言えそう。
- 御三家が総じて減少している分、難関共学校と駒場東邦、早稲田に流れている可能性あり。
女子
- 女子の難関校志望者合計で見ると、5%減と明らかに減っている。
- 全体的に減っており、昨年と比較して安全志向が高まったことによるものと思われる。
- 男子と比較して、難関共学校の志望者が増加する傾向は見られない。