大学合格実績を占う上で重要な要素である入口偏差値(6年前の中学受験偏差値)について、過去の記事で度々書いていますが、6年前の2017年入試において、難関校の中で前年から偏差値が最も上昇したのは広尾学園です。
厳密には、2017年入試の直前の偏差値で前年より1~2上昇しており、2017年入試結果を受けた偏差値でそこから更に2~6上昇しています。
2017年入試結果を受けた上昇は、想定より入試の難易度が上がったことが原因と考えられるので、それだけ2017年入試の段階で実質的な偏差値は上昇していたと考えらえます。
つまり、2017年入試における入口偏差値は実質的には前年より3~5程度高かったと推測できます。
下の表に、広尾学園の難関国立大合格力の推移を示していますが、昨年が12%でした。
偏差値との相関関係から、2023年の難関国立大合格力は18%くらいに上昇すると予想できます。
下の表の合格者数がそれぞれ1.5倍になる計算なので、東大も順当に行けば7,8人に増加する予想になります。
広尾学園の難関国立大合格力の推移(2018~2022年)
「難関国立大合格力」の算出対象(東大、京大、一橋大、東工大、国公立大学医学部(防衛医大除く))を集計しています。
大学/入試年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
東京大 | 1 | 2 | 3 | 3 | 5 |
京都大 | 1 | 2 | 1 | 2 | 3 |
一橋大 | 2 | 1 | 2 | 3 | 5 |
東工大 | 8 | 2 | 2 | 1 | 6 |
国公医 | 5 | 7 | 4 | 8 | 15 |
合計 | 17 | 14 | 12 | 17 | 34 |
卒業者数 | 260 | 289 | 292 | 320 | 277 |
難関国立大合格力 | 7% | 5% | 4% | 5% | 12% |