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広尾学園の2018~2020年の難関国立大学合格実績

分析

広尾学園のホームページで、2020年の大学合格実績が掲載されました。

同校は、まだ大学合格実績が伸びていない段階で人気になり、偏差値も上昇してきたため、大学合格実績については毎年注目を集めている学校のひとつです。

先日の記事の、有力女子校の比較と同様、ここでは2018年~2020年の難関国立大学の合格実績について考察します。

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広尾学園の難関国立大学合格実績

2018~2020年の難関国立大学の合格実績を下記の表にまとめてみました。

比較しやすくするため、当ブログで定義している「難関国立大合格力指数」の対象大学+国公立大学医学部を対象としています。

難関国立大合格力指数とは

河合塾偏差値が概ね65以上となる、

  • 東京大学
  • 京都大学
  • 一橋大学
  • 東京工業大学
  • 国公立大学医学部

の合格者数合計を卒業者数で割ったもの。

※首都圏の高校への適用を想定

この指数を使った2019年のランキングは以前の記事を参照してください。

2018~2020年の難関国立大学合格実績

合格者数2018年2019年2020年
東京大123
京都大121
一橋大212
東工大822
国公医574
合計171412
卒業者数260289292
難関国立大合格力指数7%5%4%

評価

2020年は国公立大医学部の合格者も4名にとどまり、難関国立大合格力指数はこの3年で最低の4%となりました。

6年前の入口偏差値は、医進サイエンスがまだサピックス偏差値50のときであり、驚異的な上昇をする前なので、ここ3年間で合格実績が伸びないのは、ある程度予想できたことです。

ただ、その点を考慮しても、難関国立大合格力指数が4%というのは、前述のランキングの各校の数値と比較していただくと分かると思いますが、物足りない結果となっています。

そのことは、入口偏差値が同等の世田谷学園や暁星といった学校は同指数が10~15%以上になっていることからも分かります。

もっとも、他校との比較においては、広尾学園は海外大学への進学組が一定割合いるため、指数の分母である卒業者数をざっくり2,3割引いて考えた方が良く、実質の指数は6%程度と考えられます。

広尾学園の魅力はグローバル志向

やはり広尾学園の一番の魅力は、中学の段階からグローバルで活躍できる人材を目指すインターナショナルコースが設置されており、本気で海外大学を目指すカリキュラムが用意されているということでしょう。

これは、海外大学を検討されている家庭には大きなポイントだと思います。

グローバルでの活躍を目指すという視点に立った場合、日本の大学への進学は必ずしも良い選択ではないでしょうし、このような日本の難関国立大学への合格実績の評価自体、意味がないでしょう。

今後は難関国立大学合格実績も伸びると予測

2020年現在の広尾学園のサピックス偏差値は

医進サイエンス:61

本科:56~59

となっており、6年前から10程度上昇しています。 

つまり、ここ最近入学した生徒のレベルは相当に上がってきているので、この先の大学進学実績もそれに応じて伸びていくことは確実です。

5年後には東大10~20名、国公立医学部10~20名程度はいくと予想しています。

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