最近、都立高校の大学合格実績の分析をしていなかったので、難関都立高校の「難関国立大現役合格率」を算出して比較してみました。
なお、一般的に難関と言われている都立高校6校を対象としていますが、それ以外の都立高校については調査していないので、5,6位あたりに割って入ってくる他の都立高校がある可能性はあります。
また、都立中高一貫校は除外しています。
難関都立高校の難関国立大現役合格率(2024年)
順位 | 学校 | 東大 | 一橋 | 東工 | 京大 | 左記以外 国公立医 | 合計 | 卒業生数 | 難関国立大 現役合格率 |
1 | 都立日比谷 | 52 | 14 | 2 | 7 | 21 | 96 | 317 | 30.3% |
2 | 都立武蔵 | 3 | 6 | 7 | 1 | 4 | 21 | 103 | 20.4% |
3 | 都立戸山 | 8 | 15 | 6 | 7 | 8 | 44 | 317 | 13.9% |
4 | 都立国立 | 11 | 15 | 3 | 3 | 6 | 38 | 312 | 12.2% |
5 | 都立西 | 6 | 9 | 4 | 10 | 5 | 34 | 315 | 10.8% |
6 | 都立青山 | 3 | 14 | 1 | 0 | 4 | 22 | 266 | 8.3% |
日比谷は今年、東大合格者数が躍進しましたが、難関国立大現役合格率も30%の大台に乗せました。
この数字は渋幕や栄光学園、浅野を僅かに上回り、海城より若干下回る数字です。
そして、2位にはなんと都立武蔵が入りました。
高校募集を停止した影響で卒業生数が少なく、数で見ると目立ちませんが、率では3位を突き放した2位となっています。
として、3~5位は戸山、国立、西が10%台前半で接近しています。
都立西については、以前は日比谷に次ぐ実績があった記憶があるのですが、最近はそうでもないようです。
都立高校については、東京都の高校授業料無償化の所得制限撤廃による志望者数の減少、それによるレベルの低下が懸念されていますが、その影響が出てくる2027、2028年あたりにどのように変化するかは注視していく必要があります。