広尾学園のホームページで、2021年の大学合格実績が掲載されるのは、例年だと恐らく6月頃になるので、インターエデュの情報から、広尾学園の今年の難関国立大学合格実績が伸びたのか検証してみます。
同校は、大学合格実績が伸びる前の段階で人気となっている、人気先行の状態であるため、この数年で明確に合格実績が伸びないと、失望から人気減少の可能性もあり得ます。
そのため、大学合格実績については注目です。
広尾学園の難関国立大学合格実績
2018~2021年の難関国立大学の合格実績を下記の表にまとめてみました。
比較しやすくするため、当ブログで定義している「難関国立大合格力指数」の対象大学+国公立大学医学部(防衛医大除く)を対象としています。
2018~2021年の難関国立大学合格実績
大学/入試年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
東京大 | 1 | 2 | 3 | 3 |
京都大 | 1 | 2 | 1 | 2 |
一橋大 | 2 | 1 | 2 | 3 |
東工大 | 8 | 2 | 2 | 1 |
国公医 | 5 | 7 | 4 | 8 |
合計 | 17 | 14 | 12 | 17 |
卒業者数 | 260 | 289 | 292 | 320 |
難関国立大合格力指数 | 7% | 5% | 4% | 5% |
評価
今年の大学受験組の入口偏差値(6年前)は、医進サイエンスで52程度と、前年より2~3程度上がっていたはずなのですが、結果としては横ばいでした。
というか、3年前の合格実績を上回ることができていません。
入口偏差値はこの後数年は更に上昇していくので、恐らくこのまま合格実績が横ばいということはないと思いますが、期待した程ではないという印象を抱く層もいると思われ、そろそろバブルが弾ける(人気が実態に合わせて収束する)かも知れません。
広尾学園の魅力はグローバル志向
ただ、広尾学園の一番の魅力は、中学の段階からグローバルで活躍できる人材を目指すインターナショナルコースが設置されており、本気で海外大学を目指すカリキュラムが用意されているということでしょう。
これは、海外大学を検討されている家庭には大きなポイントだと思います。
グローバルでの活躍を目指すという視点に立った場合、日本の大学への進学は必ずしも良い選択ではないでしょうし、このような日本の難関国立大学への合格実績の評価自体、意味がないと言えるかも知れません。