毎年恒例の高校別の東大合格者数が発表されました。
まだ公表していない学校や、集計途中の学校もありますが、インターエデュでおおよその合格者数を把握することが可能です。
この東大合格者数というのは、大学合格実績の象徴となっているので、大袈裟ではなく、この結果によって学校の人気(志望者数)も変動します。
合格者数が前年より増えれば人気も高まるし、その逆も然りです。
今回は、難関校の人気の変動を予想してみます。
開成
185名(2020年) ⇒ 144名(2021年)と大幅に減少しました。
逆に、開成との併願が多い聖光学院が東大合格者数を伸ばし、合格率でも上回っているので、一定数はそちらに流れると予想されます。
偏差値にすると、1くらいは下がる可能性があるのではないでしょうか。
聖光学院
62名 ⇒ 79名と増加しました。
東大現役合格率は開成の27%に対して30%と上回っており、立地的に同条件であれば、聖光学院を選択する家庭も増えるのではないでしょうか。
偏差値は1程度上昇してもおかしくないと思います。
麻布
68名 ⇒ 82名と増加しました。
例年、後から合格者数が数名~10名近く増えるのが同校の特徴(恐らく、合否結果をきっちり報告させていない)なので、最終的には90名近くになる可能性があります。
2021年入試では、後述する駒場東邦と偏差値が接近しましたが、再び少し離れる可能性が高いと予測します。
偏差値としては、2021年の入試結果を受けて一旦60に下がるものの、この東大合格者数増加による志望者数増により再び61になる(または最初からそれを織り込んで61据え置き)と予想します。
駒場東邦
63名 ⇒ 56名と減少しました。
今年の大学受験組の入口偏差値(6年前)は、麻布60に対して駒場東邦61と上回っていたので、この結果は予想外でした。
入口偏差値は3年後に58と低下しているので、3年後の大学合格実績もそれに合わせて更に低下する可能性があります。
2022年中学入試に向けた偏差値としては、現在の60から59または58に下がると予測します。
渋幕
74名 ⇒ 67名と減少しました。
偏差値に大きな変動はないと思いますが、これにより、桜蔭や麻布との併願ケースで、両方合格した場合に渋幕を選択する割合が少し下がる可能性はあります。
浅野
39名 ⇒ 46名と増加しました。
学年260名に対してこの数字なので、かなり良い実績と言えます。
また、入口偏差値が56であったことを考慮すると、生徒の学力を大きく伸ばしてくれる学校と言え、更に人気が高まると予測します。
偏差値としては、現在の57から58に上昇すると予測します。