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難関校の併願パターンから分かる、広尾学園午後入試の絶妙なポジショニング

分析

今年もリセマムでサピックス提供の主要校併願パターンが公開されています。

ただし、以前は併願校が選択される割合についてもパーセンテージで掲載されていたはずなのですが、それが削除されています。

他の塾からも参考になる情報だけに、出し渋ってきたようです。

【中学受験2024】サピックス小学部生の動向からみる「主要志望校別・併願パターン」(男子版) | リセマム
 編集部ではサピックス小学部より、主要校と併願パターンの情報を独占入手。2023年度入試における主要校と併願パターンについて紹介する。
【中学受験2024】サピックス小学部生の動向からみる「主要志望校別・併願パターン」(女子版) | リセマム
 編集部ではサピックス小学部より、主要校と併願パターンの情報を独占入手。2023年度入試における主要校と併願パターンについて紹介する。

で、その中身を眺めてみて目につくのは、難関校受験者の2月1日午後、2月2日午後の併願校です。

男子難関校受験者では2月2日午後、女子難関校受験者では2月1日午後に併願校として「広尾学園」の文字が並びます。(2月2日午後は医進サイエンス)

開成、麻布、武蔵の受験者についても、2月2日午後に受験する学校としては広尾学園が最も選ばれています。

驚いたのは、2月2日に聖光学院を受験する場合も、2月2日午後は広尾学園が最も選ばれているということです。

聖光学院からの移動でも間に合うことを計算して、午後入試の開始時間を設定しているのでしょう。

何故ここまで選ばれるのかは、偏差値表を見ていただくと分かります。

2月1日午後、2月2日午後に入試を行うサピックス偏差値60付近の学校としては、広尾学園くらいしかありません。(男子では算数のみ入試の学校があるが、特殊なので受験しづらい)

学校の戦略として、受験校として選ばれるポジションにいることが、いかに重要かということが分かる事例です。

個人的には、女子校で2月1日午後、2月2日午後にこの辺の偏差値帯になるように参戦してくる学校が出てくれば面白いと思います。

サピックス偏差値55前後になるような受験回にすることができれば、立地にもよりますが、女子の有力な併願校候補になることも可能だと思います。

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