今回の長女の受験では、第1志望校の偏差値に届いていなかったこともあり、受験前からメンタル対策を実施していました。
そのおかげで、第1志望校が不合格だった後の入試でも、最後まで安定したパフォーマンスで駆け抜けてくれたように思います。
もちろん、それを成し遂げた長女は本当に誇りに思います。
来年以降に受験されるご家庭に参考になる部分もあると思うので、我が家で実施した対策を紹介します。
実際には、お子さんの性格に合わせてカスタマイズする必要があると思います。
最初から長丁場であることを認識させる
数日前から、受験はすぐには終わらない、マラソンのようなものだということを説明しました。
具体的には、
・目標は各入試で全力を出し切り、完走すること(そのために頑張ってきた)
・結果は後から付いてくるものなので、どうなったとしても、全力を出し切れば親も含めて満足
ということを、何度か言って聞かせました。
目的は、第1志望校が不合格だった場合に、焦りでその後の入試で実力を出せないということを防ぐことです。
また、焦りはなくても、3日、4日に突入すると、「もうどうだっていいや」と考えてしまう可能性が出てきますが、もともと予定したことだと理解できれば、安定したモチベーションで臨みやすくなります。
合格発表は親がこっそり見て知らせる
我が家では、合格発表は親がこっそりホームページを見て確認していました。
「そろそろ発表の時間だ」といったことも言わず、時間になったら子供に気付かれないようにスマホでこっそり見て、不合格だった場合は、平静を装って「〇〇はダメだったよ。偏差値が足りてなかったこともあるし、全力を尽くした結果なんだから、受け入れよう。」と伝えるようにしていました。
実際には、親の本心としては、今までやってきたことが無駄だったのではないか、といったショックで打ちひしがれていたりするのですが、親ががっかりしていては、子供はもっとがっかりしてしまいます。
ここは、切り替えて次に進めるように、演じるしかありません。
ホームページを一緒に見ないというのは、不合格だった場合のショックがより大きくなってしまうからです。
子供によっては、入試は怖いものだと感じてしまい、次の入試のパフォーマンスに影響する可能性があります。
親がスマホでこっそり見て、合格だったら、「発表の時間になったから、見てみようか」と言って、一緒に見ればいいだけです。
結果として、「二月の勝者」であるような、親子で大泣きといったシーンは、我が家では一度もありませんでした。(単に淡白なだけかも?)
不合格でも褒める
結果が不合格でも、果敢にチャレンジしたことは立派なことです。
そのことを褒めましょう。
そうすることで、結果ではなく、全力を尽くすことが大事だというメッセージを伝えることにもなります。
入試の最中に、結果を気にし出すと、注意が散漫になり、ろくなことがありません。
結果は二の次で、「やってきたことを全て出し切ればいい」という姿勢で次の試験に臨んでもらうことが大事です。
2日までにお守り校を受験するよう計画する
これは6年生後半の塾の面談のときに良く言われることです。
2日に1日校の不合格が判明した場合、3日校、4日校の受験も視野に入ってきます。
その際に、通っても良いと思えるお守り校(ほぼ確実に合格できる学校)から合格をもらった上で受験するのか、そうでないかは、メンタルに非常に大きな影響を与えます。
これは親も同じで、合格なしで3日(1日校の発表が3日の場合は4日)を迎えた場合は、疲労感と全落ちへの不安感によって、まともな精神状態でいることが難しくなります。
なので、必ず2日までにお守り校を受験するよう、計画に入れるべきです。
1教科や2教科の午後受験も増えているので、そういう学校であれば、負担も少なくておすすめです。
ただ、その場合でも、過去問で余裕を持って合格点が取れることは確認が必要です。
教科が少ないということは、不確定要素が大きくなるので。
もし、1月校が通学可能であり、通っても良いと思えるのであれば、それをお守り校としても良いです。
まとめ
結局、いかに事前のシミュレーションをし、リスクマネジメントできるかが大事ということです。
この辺、サピックスは、「二月の勝者」の桜花ゼミナールほどきめ細かくはサポートしてくれないので、親が責任を持って実行する必要があります。