年明け1月の栄東の第1回入試については、少しでも密を避けるために、複数の会場を使い、試験日も1月10日 or 1月12日の選択制となっています。
こうなると、受験される場合、どちらの日程で出願するか迷うところではないでしょうか。
入試問題はどうなる?
試験日が分かれているので、同じ問題を使うことはできず、同一の基準点での合否判定をすることはできないはずです。
となると、どちらの日程もほぼ同じ倍率になるような基準点をそれぞれの日程について設定し、合否判定することが予想されます。
どちらが有利?
どちらの日程も倍率が同じなら、難易度は変わらないように思えますが、それはあくまで受験者のレベルが全く同じであった場合の話です。
個人的には、特に女子の受験者層のレベルには偏りが出ると考えています。
ポイントは、1月14日に実施される浦和明の星第1回の入試です。
浦和明の星第1回と栄東第1回の両方を受験する場合には、中1日での受験を避けるために、栄東第1回の日程として1月10日を選択する受験者が多くなるはずです。
浦和明の星第1回のサピックス偏差値は56で、栄東第1回は50なので、浦和明の星第1回と栄東第1回の両方を受験する層は、栄東第1回の受験生の平均レベルからすると、やや高いことが予想されます。
そのため、結果的に女子については1月10日を選択する受験生のレベルの方が、1月12日受験組と比較するとやや高いことが想定されます。
その結果、1月12日を選択した方が、難易度的には若干有利ではないかと予想します。
それを裏付ける数字
栄東では、HP上で出願状況を開示していますが、12月5日現在の出願者数は、
1月10日:男子1100名、女子667名
1月12日:男子1285名、女子626名
となっています。
注目すべきは、男子は1月12日の方が10%程度多いにも関わらず、女子は逆に6%程度少なくなっています。
これは、浦和明の星第1回の受験組が1月10日を選択したことが影響していると考えられ、前述の動向予測を裏付ける数字となります。