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御三家を辞退して栄東に進学?

学校情報

ダイヤモンドオンラインの記事「「栄東」を超人気校に導いた女性校長」を読みました。

広告記事と間違うくらいのポジポジ内容で、なんでこんなにヨイショしているのかと思いましたが、事実に基づいた内容のようです。

受験を検討されている場合は読んでみると良いでしょう。

「栄東」を超人気校に導いた女性校長
さいたま市にある栄東は、8年連続で出願者数が1万人を超え、日本最多の中学受験生を集める学校として名を馳せている。いまから30年前の中学開校時には募集定員に満たない状況だったが、5年前には県立浦和高校を東大合格者数で追い抜くほどの進学校に育っている。

ただ、書き方として気になった部分があります。

3ページ目に、御三家を辞退して栄東を選ぶ生徒がいるという内容が書いてあります。

 中学の新入生に聞いたことがあります。中には、毎年ほんの数名ではありますが、東京の男女御三家を辞退してうちに進学する生徒も少なからずいます。

 というのも、保護者や生徒の中には、たとえ泥くさくとも学習の基礎基本をしっかり鍛えてもらいたいという要望も一部あるからでしょう。また、部活動やアクティブ・ラーニングに魅力を感じて本校を選んでくれる生徒もいると思います。

出典:ダイヤモンドオンライン「「栄東」を超人気校に導いた女性校長」

この書き方だと、読み手の多くは、御三家に「合格した」のに辞退して栄東を選んだと理解しますよね。

でも、栄東の合格発表は、御三家の試験日である2月1日より前の1月中旬です。

つまり、御三家より栄東に行きたいのであれば、御三家の受験はしないはずです。

と考えると、この記事の「御三家を辞退」は、「御三家を受ける予定だったが栄東に合格したので受けるのをやめた」という意味のように思われます。

「御三家に合格したのに辞退」と、「御三家を受験するのを辞退」では意味合いが大きく異なります。

上記の推測が正しいという前提での話になりますが、このように、読者に実際よりも優良であると誤解を与える表現をすることは、このような記事では避けるべきだと思います。

もし、上記の解釈が異なり、「御三家に合格したのにそれを辞退して栄東に進学した」という意味だとすると、今度は何故行くつもりのない御三家を受験したのか疑問が出てきます。

塾の実績稼ぎ、または実力試しという可能性もありますが、御三家を第1志望として受験している子が多くいる中で、あまり褒められたことではありません。

栄東には授業料が免除される特待合格の制度がある

栄東には、授業料が免除される特待合格の制度があります。

上記が、「御三家を受ける予定だったが栄東に合格したので受けるのをやめた」という意味だとすると、特待合格で授業料免除になり、そのメリットが御三家に行くことより大きかったという理由によるケースが結構多いのではないでしょうか。(記事では学校の教育に魅力を感じてくれているとのアピールですが)

今回は、記事について気になる点を書きましたが、栄東自体は、非常に人気のある、良い学校だと思います。

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