前回に引き続き、5年生第1回志望校診断サピックスオープンの合判資料の学校別志望状況の分析です。
今回は、分析の結果、人気になっていることが分かった渋渋(女子)についてです。
前回の記事はこちら。
志望者数の傾向を、2018年11月の6年生(4つ上の学年の入試直前の状況)と比較します。
志望者数の増減や、上位偏差値の層の厚さの違いが分かり、有用な情報となります。
まだ5年生なので、志望校は今後変わることも多いと思いますが、上位層は初志貫徹の場合も結構あるので、この動向は意外と重要だと思っています。
渋渋(女子)1回目の志望者数比較
テスト | 60以上 | 56以上 | 52以上 | 志望者合計 |
2018年第3回合格力判定SO | 29 | 31 | 38 | 150 |
2021年第1回志望校診断SO | 40 | 42 | 62 | 270 |
注意点:
・例えば「56以上」は偏差値56以上60未満の人数であり、重複はしない
・志望者数は「志望順」で選択した学校(「自由選択」は含まない)
考察
4つ上の学年の2019年入試結果を受けた渋渋(女子)1回目のサピックス偏差値は60で、現在と変わりません。
しかし、志望者数は4つ上の学年と比較して大幅に増加しています。
まず、偏差値52以上の層が4~5割程度増加しています。
更に、志望者合計も2倍近いです。
昨年の志望者数がどうだったかは不明ですが、この志望者数の増加を考慮すると、偏差値が61~62になってもおかしくないと思います。
やはり、難関の共学校が少ないということで、渋渋や渋幕に集中しているという状況も関係していそうです。
また、3年前は第1志望が渋渋というのは、桜蔭、女子学院と比較すると少なかったですが、ここにきて、グローバルな雰囲気を良しとするご家庭を中心に、初めから第1志望にする家庭も多くなったということかも知れません。