サピックスの最新偏差値が、昨年12月時点の偏差値と比較して変動した主な女子校をピックアップしてみます。
偏差値が変動した主な学校
凡例:(12月時点のサピックス偏差値)⇒(2月のサピックス偏差値)
洗足学園①:55⇒56(1↑)
ついに、長年、神奈川の女子校のトップであったフェリスを抜きました。
洗足学園は複数回入試で偏差値が高く出るため、これで神奈川トップになったとは言えないですが、勢いを感じます。
吉祥女子:52⇒53(1↑)
お茶の水女子大附属:56⇒57(1↑)
横浜共立B:56⇒55(1↓)
学習院女子B:52⇒53(1↑)
洗足学園③:56⇒57(1↑)
洗足学園は3回目入試の偏差値も上昇しています。
頌栄女子②:51⇒52(1↑)
偏差値が上がった学校が明らかに多い
偏差値が下がる学校は少ないのに、上がる学校が多いということは、サピックスの女子生徒のレベルが、以前と比較して若干下がったという可能性があります。
言い方を変えると、少数精鋭という特色が若干薄まってきたという可能性があるということです。
桜蔭などの最上位校でも、偏差値こそ変化していないものの、入試結果情報のグラフを見ると、以前と比較して偏差値60付近の合格率が下がってきていることが分かるので、その仮説を裏付けるエビデンスだと言えます。
ここ数年、そういう傾向です。
偏差値が上がった=学校の絶対的な難易度が上がった
とは必ずしも言えないということであり、サピックス偏差値という物差しも絶対的な指標ではないということです。
正しく評価するためには、全体の偏差値のトレンドを押さえておく必要があります。