6年生は受験校がほぼ決まってきた頃だと思いますが、我が家では昨年、長男の受験で改めて併願校の重要性を感じました。
それは、単に本命校が残念だったときの保険という意味合いだけではありません。
本命校を受験する際の精神的負担を軽減してくれる
これが長男の受験の際に最も感じたであり、これに尽きると思います。
本命校を受験する際に、「自分の今の力を出し切ればそれでいいじゃん。もし本命校に合格できなくても、併願校の〇〇や××もすごくいい学校なんだから、そっちに合格するだけでもすごいことだよ。」という共通認識を子供と持つことが非常に重要です。
本命校の受験においては、過度に緊張したり、力んだりすることによって、普段通りの力を出せないという事態が最も避けたいことですが、上記のような共通認識を持てれば、親子ともに平常心で臨みやすくなります。
そのため、2月3日までの受験校の中に、持ち偏差値より5以上低い併願校(=確実に合格できる学校)を入れることをお勧めします。
更に、2月4日以降の学校の中に魅力を感じている学校があるのであれば、その学校も併願した方が良いでしょう。
「今回だめでも次がある」という状況は、思った以上に気持ちを楽にしてくれます。
うちの長男の場合、2月3日と2月5日に持ち偏差値より5以上低い併願校を入れていましたが、何れの学校も説明会等で通学に値する学校だと納得していたので、本命校受験においては悲壮感のようようなものはなく、平常心で臨めたと思います。
2月5日の学校であれば、本命校の合格発表後に出願手続きをすれば良い場合もあるので、本命校に合格してしまえば、無駄に受験料を払う必要がなかったりします。
併願校計画は、本命校が残念だった場合にどのような心理状態になるのかも予測して、親が主導して周到に計画するべきです。
今は強気でも入試直前になると不安になる
直前の模試の結果が本命校の合格圏にあるような場合、強気になって併願校も本命校に近い偏差値の学校ばかりを選択する場合もあると思います。
しかし、どんなに成績が良くても、入試直前になると、「もしだめだったらどうしよう」という不安な気持ちは出てくるものです。
この学校にしか行きたくないという明確な方針がある場合は別ですが、地元の公立中学校より中高一貫校に行きたいという前提があるのであれば、上記のように確実に合格できる併願校をひとつは入れておくことを強くお勧めします。