現代ビジネスに「中学受験するなら、塾は小学何年生から通うべきか」という記事が掲載されています。
共感できる内容がある反面、私と異なる意見もあり、「そういう意見もあるのか」と思いながら読みました。
違和感があったのは、
つまり、小学校5年生以前から塾に通うのは、小学校5年生からの本格的な受験勉強に備えた「助走」をおこなうためなのです。
(中略)
もし、お子さんが1人で淡々と学習を進めていける、加えて、好奇心も旺盛であり、自分から分からない問題や知識を積極的に調べて身に付ける姿勢があるならば、小学校5年生からの塾通いでも全く問題はないでしょう。
現代ビジネスの記事「中学受験するなら、塾は小学何年生から通うべきか」から引用
という部分です。
これに対する私の感想としては、
「小学校5年生からの塾通いでも全く問題はない」って本気ですか?
中学受験をする場合、難関校を目指す場合も多いと思いますが、それで間に合いますかね?
というものです。
サピックスでは(恐らく他の塾でも)、4年生で中学受験の基礎となる部分の学習を進めていくので、5年生から通塾を開始すると、いくら好奇心がある子でも、最初かなり出遅れた状態になることが予想されます。
そして、それを挽回しようと頑張っているうちに6年生を迎え、期待したレベルに達する前に受験を迎えるようなことがあるのではないでしょうか。
私の意見としては、
難関校を狙うのであれば、遅くとも新4年生(3年生の2月)には通塾を開始するべき
子供が興味を持っているのであれば、それより早い、例えば新3年生からの通塾でも損はない
というものです。
もちろん、新5年生からの通塾で難関校に合格するケースもあると思いますが、それはその子の勉強に関する能力がかなり高い場合に限られると思います。
親としては、子供がそこまで勉強に関する能力が高くなかったとしても、ある程度の学校に行って欲しいというのが希望なので、それを考慮すると、私は「5年生からでも全く問題ない」とは言えないです。
そもそも、子供の勉強に関する能力が高いかどうかは、通塾して模試を何度か受けないと分からないので、5年生から通い始めて、そこまで得意でないと分かっても手遅れとなってしまいますよね。
なお、ここで言う勉強に関する能力が高いというのは、単に小学校での成績が良いとかのレベルではないです。
いくら小学校で成績が良くても、希望する学校に簡単には合格できないのが中学受験の世界です。