新型コロナ感染拡大により、これから世の中は大きく変化していきます。
来年の中学受験も例外ではなく、受験自体は実施されると思われるものの、大きな変化が予想されます。
今回は、来年の中学入試でどのような変化が起こるのか予測してみます。
国公立中高一貫校の志望者の増加
コロナショックにより、収入が減少する、またはこれから減少が見込まれる世帯が増えてきます。
そのため、学費の安い国公立中高一貫校の志望者が増加すると予想します。
詳細は以前の記事を参照ください。
通学に時間がかかる学校が敬遠される
コロナ収束には、ワクチンの開発を待たなければならず、少なくとも2年はかかると考えられます。
そのため、感染リスクが高まる「通学」に時間がかかる学校が敬遠されることが考えられます。
電車での通学が避けられない私立中学を回避し、地元の公立中学を選択するケースもあると思います。
中学受験する場合でも、通学時間が長かったり、電車の混雑区間が長くなる学校は敬遠されることが考えられます。
- 栄光学園
- 渋幕(東京からの通学が多い)
- 開成(千葉からの通学が多い)
- 駒東(激混みの田園都市線)
などは、熱望する受験生が多い学校ですが、立地的には敬遠する家庭が出てくる可能性があります。
全寮制の学校が敬遠される
実際に感染者が発生したと報じられたラ・サールなど、全寮制の学校は志望者数が減ることが予想されます。
この状況で子供を親もとから離れて生活させるということに対する、心理的な抵抗も少なからず出てくるはずです。
オンライン授業などIT技術を活用できる学校が人気となる
休校が長引いた場合でも、オンライン授業を実施できそうな学校は評価が上がるでしょう。
一例ですが、以下の学校はITに力を入れているため、評価が上がるのではないでしょうか。
- 広尾学園
- 聖光学院
受験会場の変化
来年の2月時点で、ワクチンが準備できているという可能性はほぼないため、感染拡大が防止できるような入試が求められます。
3密を防ぐために、
・1教室あたりの人数を4分の1程度に減らす
・または大きなホールを借りて、座席の間隔を空ける
・冬でも教室の窓は開放し、その分暖房を強化
といった対策が想定されます。
このような場合、寒さへの対策が例年以上に必要になってくる可能性があります。
受験会場での昼食の中止
麻布などは試験時間が長いので、途中で昼食の時間がありますが、今の状況においては、受験会場での昼食は感染のリスクが高まります。
そのため、開始時刻を早めるなどして、昼食時間はなくなる可能性があります。
受験前のコロナ感染検査
もし、その時点でコロナ感染の簡易検査ができるようになっていれば、政府の要請で受験シーズン直前にコロナ簡易検査を実施するといった可能性も考えられます。