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「聞いたこともない学校に通うことに」至った2つの原因

中学受験全般

中学受験の失敗談で、「当初予定した学校に全落ちして、結局、聞いたこともない学校に通うことになった」という内容を目にすることがあります。

これは、完全に親の責任で、現実をしっかり見て準備をしていれば、防ぐことができます。

何故このようなことが起きるのか、その原因と対策を書きます。

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原因

子供の実力の過大評価

このような結果になる家庭の多くは、子供の実力を過大評価し、実際には合格確率が高くない学校ばかりを受験しているケースが多いです。

きちんと、合格確実の安全校を見つけられていないということです。

別の言い方をすると、親のマネジメントの失敗です。

例えば、成績の変動が大きいのに、最近の模試で最も良かった偏差値を基準に、その偏差値付近以上の学校ばかり受験するようなケースです。

その場合、どの学校も客観的に判断すると合格確率30%以下であったということも十分あり得ます。

普通は、塾の面談などで諭され、方向修正できるはずですが、プライドが邪魔するパターンも多いようです。(二月の勝者でもそんなエピソードありましたね)

塾も、労力を使ってまでそれを変えさせるメリットはないので、「いるんだよな、こういう親」と思いながら、「そこまで言うなら、分かりました」となります。

また、合格確実な安全校であれば、この時期に過去問を解けば、合格最低点をある程度余裕をもって超えるはずです。

上記の事例では、そのような、過去問の出来による確認もしていないと思われます。

受験候補校の調査不足

最終的に受験しないにしても、押さえを含めた受験校を絞り込む過程で、持ち偏差値より5~10くらい下の学校の情報も調べ、それを比較検討して受験校を決定するのが正しい姿です。

そのようなプロセスを踏んでいれば、「聞いたこともない学校」が受験対象に入ってくることはありません。

「聞いたこともない学校」が悪いのではなく、子供の成績を把握した上で、幅広く調査をしない親が悪いのです。

防ぐ方法

子供の実力を客観的に見る

成績は、一番良い偏差値ではなく、直近数回の平均偏差値(サピックスであれば合格力判定サピックスオープンの平均偏差値)で見る必要があります。

それに加え、得意不得意の差が大きく、成績変動が大きい場合には、良くない場合の成績をもとに、それでも合格できる押さえ校を決めるべきです。

また、この時期であれば、過去問の出来も注意して確認する必要があります。

マンスリーなどの成績では十分狙える成績に見えたのに、11~12月に実施した過去問では合格最低点に遠く及ばないという場合、相性が悪いか、応用力がついていない可能性が高いです。

受験する学校は、併願校でも最低1年分はやってみて、そのうち最低1校は、過去問でも十分合格できる点数を取れている(持ち偏差値も足りている前提)ことを確認するべきです。

幅広く学校を調べる

聞いたことがある学校や、イメージで学校を決めるのではなく、押さえを含めた受験校を絞り込む過程で、持ち偏差値より5~10くらい下の学校の情報も幅広く調べるべきです。

「こんな良い学校があったんだ」という学校が、必ずあるはずです。

「聞いたこともない学校」を受験するようなケースは、どんなワーストシナリオでも起こしてはいけません。

塾の面談での指摘を考慮する

サピックスの先生は、多くの生徒を見てきているので、その生徒の実力、特徴を踏まえて、この学校なら確実ということが分かります。

長男のときも、持ち偏差値から5くらい下の押さえ校について、ここは確実に受かりますと言われましたが、確かに1回やった過去問でも合格者平均を楽に超える結果でしたし、実際に合格ももらっているので、良く見てくれていることが分かりました。

まだ学習が中途半端で、成績が安定しない生徒の場合は、調子が悪い場合の成績を考慮して、それでも受かるという学校を教えてくれるはずです。

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