現在の中学受験は、知識を詰め込み、算数も解法を暗記して解くのが有利となる、知識偏重の入試になっています。
それに抗うように、麻布中など一部の学校では、思考力重視の入試問題を出しています。(それでもある程度の知識は必要ですが)
今回は、そのような思考力重視の入試問題を出す学校に合格するために、親が普段からできることをご紹介します。
日常的に物事の原理を教える
日常的に起こる事象で、当たり前だと思っていることでも、その原理を説明して理解させてあげることが大切です。
例えば、
- お風呂の自動ボタン押したら、どういう仕組みでちょうどいい水位になるのか
- なぜヘリウムガスを入れたら風船は浮くのか
- ディズニーシーなどの3Dメガネを使うアトラクションの映像では、どういう仕組みで立体に見えるのか
- 北海道などで、道路の両脇に、下向きの矢印がぶら下がった柱が立っているのはなぜか
- なぜ石鹸を使うと汚れが落ちやすくなるのか
- なぜ冬に家に帰ってきたときにメガネが曇るのか
- 蜃気楼はどういう原理で発生するのか
といったことです。
親が分からなくても、小学生に理解できそうなことであれば、ネットで調べて教えてあげましょう。
まず、親が「なぜだろう」と思うことが大事です。
麻布の入試問題などでは、知識として知らなくても、なぜそうなっているのかをよく考えれば回答することが可能な問題も結構出ます。
それは、単なる知識の詰め込みを嫌い、考える力を持っている伸びしろのある子に入学して欲しいからです。
旅行の際にその地域について教える
旅行で色々な所に連れて行き、その地域の特色や歴史、名産品など説明してあげると、旅行の記憶と共に覚えることができます。
そのためには、親も社会のテキストなどでその地域について予習してから旅行すると良いです。
旅行の記憶は、単純な暗記と異なり長期間覚えていられるし、旅行した地域について後で学習する際にも記憶に残りやすいです。
折に触れて社会の仕組みを教える
社会の仕組みを問う問題も出ます。
一緒に買い物に出かけた際に、例えば税金やキャッシュレスの仕組みについて説明するだけでも子供の視野は広がっていきます。
また、テレビでニュースを一緒に見ているときに、このニューズがどういうことなのかを分かりやすく解説することで、より理解を深めることができます。
親のこのような行動によって、子供は徐々に自分から「何故だろう」と考えるようになるので、そうなれば更に良い効果が期待できます。