今年のサピックス生の2月校合格実績を占う材料として、既に合格発表済みの学校について、昨年の合格者数と比較してみます。
既に合格発表がされていて、難関校かつ有意な数値(十分大きな数値)が出る学校としては、渋幕一次が最適なので、昨年の1月30日時点での合格者数と比較してみました。
2019年:320名(在籍者数:5516名)
2020年:302名(在籍者数:6013名)
2021年:347名(在籍者数:6179名)
2022年:336名(在籍者数:6435名)
2023年:365名(在籍者数:6500名推定)※1月27日時点
2022年までは1月30日時点の数字なので、2023年の数字はあと5名くらいは伸びることが予想されます。
一次の合格者数としては近年では最高の数字となりました。
ただ、渋幕一次は全体の合格者数自体が年によって変動が大きいため、それも確認します。
2019年:751名(サピックス占有率:43%)
2020年:630名(サピックス占有率:48%)
2021年:682名(サピックス占有率:51%)
2022年:651名(サピックス占有率:52%)
2023年:704名(サピックス占有率:52%)
今年は昨年より50名程度増加しました。
昨年の歩留まりが良くなかったからなのか、理由は分かりません。
もしかすると、今年はコロナ懸念で遠方の受験を控えるというケースが減り、遠方からの受験が昨年より多くなることで、辞退者も多くなるだろうという予想があるのかも知れません。
理由はともかく、全体に占めるサピックス生の割合は52%で、この数字は昨年とほぼ同じです。
結論
渋幕一次合格者全体に占めるサピックス合格者数の割合は52~53%程度となりそうで、昨年とほぼ同じです。
このことから、サピックスとしての今年の2月難関校(偏差値60付近以上)の合格実績は、昨年に近い結果となることが予想されます。
サピックスの大衆化が懸念されていますが、上位層の層の厚さ(人数)という点では、この学年については心配はなさそうです。