プレジデントオンラインの下記リンクの記事について。
開成や桜蔭などの難関中学の入試問題が、知識量や処理能力の高さ重視から、思考力や記述力重視に変わってきているという内容です。

言い方を変えると、難関校は全体的に麻布や栄光学園、武蔵のような思考力重視の問題になっていくということです。
大学の入試問題がそういう流れにあるのですから、当然ですね。
この変化、個人的には賛成です。
自分の子供を塾に通わせておきながら言うのも何ですが、算数ですら解法パターンを暗記した人が強い入試って、いい加減おかしいと思うんですよね。
だって、そのせいで、本当の意味で自分で考えなくなってきていると思うんですよ。
これは、本来は勉強のやり方や楽しみを覚える時期の学習方法としては、良くないですよね。
成績が上がることが楽しいのであって、勉強内容自体は楽しめていないという、そんな風になってしまっている可能性もあると思っています。
第一、これからの世の中において、習ったことを正確に早く処理する能力の価値って、どんどん下がっていくのが確実です。
思考力重視によって起こる変化
徐々にサピックスの指導内容も変わっていくでしょう。
よく、SS特訓で麻布クラスに入り、それに特化した勉強をしていくと、合格力判定サピックスオープンなどの標準的な問題の模試の結果が伸び悩むといった話が出ます。
逆に言えば、そういう標準的な問題を解く練習だけだと、麻布のような思考力重視の学校の対策にならないということです。
ということは、他の学校も思考力重視の問題にシフトしていくと、標準的な問題を解く練習の価値が、相対的に下がっていく訳です。
多くの学校の入試問題が思考力重視になった場合に考えられる変化を以下に挙げてみます。
- 初見の問題や変わった問題をどうやって解くかという演習が多くなる
- 思考力重視を売りにして実績を上げた塾に生徒が流れていく
- 早くから塾通いしなくても、地頭が良ければ始動が遅くても勝負になる世界になる
- 幼児教育にお金が使われるようになる(私立幼稚園や思考力育てる習い事)
- 思考力重視の学校では、模試の偏差値がそのまま通用しないケースやその逆があるため、番狂わせの入試結果が多くなる
- コツコツ積み上げ型生徒(女子に多い)の早期入塾からの先行逃げ切り作戦が通用しなくなる
結果として、今までの課金したもの勝ちの暗記詰め込み型学習から、その子の持って生まれた才能が結果に結びつくような受験に変わっていくような気がします。
ただ、基本的な知識の習得や演習の繰り返しが得点力アップに必要なのは変わらないので、塾という存在の必要性は変わらないでしょう。