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2030年の難関国立大現役合格率を予測

分析

先日の記事に書いた、「2023年難関国立大現役合格率と入口S偏差値の相関」をベースに、2024年中学受験組(2023年のサピックス偏差値を入口偏差値とする)が2030年大学受験でどのような実績を残すか予測してみました。

具体的には、「2023年難関国立大現役合格率と入口S偏差値の相関」における入口偏差値と2023年偏差値を比較し、変動している場合は、トレンドライン(入口偏差値との相関を示す指数曲線)に沿って点を移動させました。

なお、サピックスの大衆化に伴い、近年は大半の学校の偏差値が上昇しているため、難関国立大の定員が変わらない(パイの奪い合いになる)という観点からは、全体的に難関国立大現役合格率の数値を若干下げた方が正確ですが、今回は実施していません。(相対的な比較には問題ないという判断)

2030年難関国立大現役合格率と入口サピックス偏差値の相関(予測)

考察

男子校・共学校

  • 聖光学院、開成は引き続きライバル関係で、実績では筑駒に肉薄
  • 渋渋、海城は入口偏差値の上昇に伴い、現役合格率では麻布を抜き、駒場東邦に近い実績に
  • 武蔵は入口偏差値が5上昇することにより現役合格率で麻布と同等に
  • 広尾学園は入口偏差値が6上昇することにより、女子学院、筑波大附属に次ぐレベルの実績(東大現役合格者数で15~20名)に

女子校

  • 豊島岡が女子学院に差をつけ、女子校2番手のポジションを確立
  • 洗足学園は雙葉、フェリスなどの女子校4番手集団から抜け出し、桜蔭、豊島岡、女子学院に次ぐポジションを確立(東大現役合格者数だけで見ると、25名前後で女子学院や豊島岡を上回っている可能性あり)

2030年までに起こる変化

  • 聖光学院、渋渋、海城、洗足学園など、鉄緑会を前提としない、比較的面倒見の良い学校の台頭により、「鉄緑会指定校であれば、学校はネームバリューさえあれば受験指導してくれなくて結構」という、従来の学校選択の考え方から変化が生じる
  • 神奈川県に目を向けると、男子校は聖光が栄光に差をつけ、偏差値が足りれば聖光一択となる
  • 同様に神奈川県の女子校についても洗足学園がフェリスとの差を広げ、偏差値が足りれば洗足学園一択となる(偏差値上位層の洗足シフトが加速し、フェリスは更に厳しくなる)

以上はあくまで個人的な予測ですが、学校を選ぶ際には、子供が卒業するときの実績の方が大事であるはずなので、このイメージを持って学校選びをした方が良いと思います。

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