サピックス上位層の志望校と言えば、男女御三家が定番であり、SS特訓のクラスも御三家の冠クラスを中心に、残りはその地域で志望者が多い学校の名前を複数並べたクラスが設置されるというケースが多いです。
しかし、最近は聖光、渋幕、渋渋が第一志望というケースも増えています。
ところが、これらの学校専用のSS特訓のクラスが用意されるケースは残念ながら多くないのが現状です。
その大きな理由は「費用対効果」「選択と集中」です。
中学受験塾にとって、集客に一番効果があるのは男女御三家の合格実績です。
その中でも、合格者数が比較的多く、人気も高い開成、麻布、桜蔭、女子学院の合格者数を伸ばすことが最優先事項であるのは明らかです。
そのため、それ以外のクラスは、問題傾向やレベルが似た学校の名前を並べたクラスが用意されることが多いです。
聖光や渋渋の専用クラスが作られるのは
結論としては、その校舎で聖光や渋渋を第一志望にする人数が多ければ(15人程度いれば)専用クラスが作られる可能性が高くなります。
なので、明確に第一志望が聖光や渋渋なのでれあれば、志望校調査でもそのように書くべきだと思います。
第一志望が聖光なのに、開成も併願するという理由だけでSS開成に入れさせる場合、塾側の都合も大きいですが、聖光第一志望数がそこまで多くなかったということも考えられます。
「しょうがないからSSは御三家の冠クラスにする」と最初から諦めるのではなく、第一志望をきちんと塾に伝えることで、SSで専用の冠クラスが用意される方向に仕向けるのが良いでしょう。
塾側は御三家の対策に集中したいところでしょうが、志望校は多様化しているので、塾がそれに合わせるのが筋というものです。