9月の大手公開模試の受験者数は、昨年比4%程度増加しているとのこと。
今年受験した兄のときも、前年比でそれくらい増加していましたが、2020年は更に倍率が上がりそうですね。
昨年のサピックスオープンの保護者対象説明会で志望者数動向の説明があった際には、「志望者は増えているが、合格レベル層に大きな変動はないため、難易度に大きな影響はない」といった説明もありましたが、志望者数は増えて難易度が全く変わらない訳はないので、やはり不安になりますよね。
サピックスの立場で考えると、皆が不安になって志望校のレベルを下げられると困るので、本当は多少難易度が上がると思っていても、こんな言い方をしているのではないかと思っていました。
さて、2020年入試の志望者数に話を戻すと、残念ながら今年のサピックスオープンの合判ガイドは入手していないので、「市進の中学受験情報ナビ」の大手公開模試の志望数を紹介します。
市進の中学受験情報ナビ「2020年入試予想第一弾 ~9月模試から見る志望動向分析~」より
・開成 1447→1433(99%)
⇒最上位レベルだと変動が少ないんでしょうかね。
・麻布 1082→1131(105%)
⇒今年の入試では出願者数が約10%増え、サピ偏差値も62にアップしましたが、来年の入試でも更に増えそう。
・武蔵 644→672(104%)
⇒敷地が広いし、新校舎もいいみたいですね。
・駒東 619→653(105%)
⇒近年は年々出願者数が減り続けていましたが、今年の大学合格実績からお得感が出たのでは。
・海城 1回 543→614(113%)
2回 1065→1109(104%)
⇒やはり、大学合格実績から人気上昇か。
・本郷 1回 486→463(95%)
2回 1141→1155(101%)
⇒学校説明会行きましたが、明るくて文武両道のイメージですね。
・巣鴨 Ⅰ期 183→322(175%)
Ⅱ期 323→472(146%)
⇒驚くほど増えてますね。算数入試導入もあるけど、今年の大学合格実績の影響が大きいのかも。
・世田谷学園 1次 155→232(150%)
2次 349→433(124%)
⇒ここも大幅増。これも今年の大学合格実績の影響が大きいか。
・桜蔭 709→734(102%)
⇒昨年も前年並みと言っていたし、安定してますね。開成もそうですが、最上位レベルだと変動が少ないんでしょうかね。
・女子学院 1009→1034(102%)
⇒近年、人気で志望者数増。
・雙葉 457→477(104%)
⇒今年の入試で出願者数が増加したはず。
・豊島岡 1回 1216→1223(101%)
2回 515→508(99%)
⇒高校募集を止めるとのことなので、中学受験の難易度は今後下がるのでしょうか。
全体の受験者数が増えているので、増加してる学校が多いですが、過度に反応しない方がいいと思います。
兄の時は、サピックスオープンの合判ガイドで、志望校のレベル別志望者数(グラフに色がついているやつ)を前年と比較して、上位層が増えているのかを確認していました。
これが大幅に増えているようだと、全体の志望者数が変わらなくても、難易度は少し上がると考えるべきです。
サピでは、受験直前で偏差値を変えたりはしない(できない?)ので、この辺りの難易度の判断は自分でやるしかありません。
本当は、今年の合判ガイド入手して分析してみたいところですが・・