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【悲報】サピックス御三家合格実績、前年割れの恐れ

サピックス

サピックスの合格実績について、2月4日時点の数値ですが、男女御三家の合格者数が出揃いました。

SAPIX小学部|有名中学を中心に高い合格実績を誇る進学教室
有名中学を中心に高い合格実績を誇る進学教室

あくまで、それまでに合格の報告があった速報値であるため、今後数日で10%程度は伸びる可能性がありますが、昨年同日の速報値と比較することで、今年の合格実績が予測できます。

2022年 サピックス 男女御三家合格者数(2月4日時点の速報値)

開成:249名(昨年同日:234名)昨年比106%

麻布:181名(昨年同日:200名)昨年比91%

武蔵:57名(昨年同日:60名)昨年比95%

桜蔭:176名(昨年同日:160名)昨年比110%

女子学院:125名(昨年同日:138名)昨年比91%

雙葉:52名(昨年同日:52名)昨年比100%

男女御三家合計:840名(昨年同日:844名)昨年比99.5%

昨日の記事では、桜蔭の合格者数が昨年より伸びていて、良かったねという内容を書きました。

しかし、本日判明した男子御三家の合格実績が予想よりも伸びておらず、このまま推移すると、前年割れの恐れがあります。

在籍者数は前年比で104%と増えているので、生徒数は増えても難関校合格実績は伸びなくなっている状況が浮き彫りになってきました。

自由な校風の学校の実績が軒並みダウン

気になったのは、麻布、武蔵、女子学院という、御三家の中でも自由な校風で知られる3校の合格実績がともに前年割れしていることです。

麻布、女子学院については昨年比で91%と、誤差と呼べる範囲を超えています。

麻布や武蔵については、入試問題のタイプが、詰め込み学習を否定するような思考力を問う問題となっており、サピックスのカリキュラムでの対策が、限界を迎えている可能性があります。

学校側が、そういう対策によって点が取れる入試問題にはしたくないと考えて作っているので、ある意味当然の結果とも言えます。

今年の麻布の社会で難民問題に関する問題が出題され、話題になっていますが、これなどはまさに、詰め込み学習や対策といったことがほとんど効果を発揮しない問題の典型例だと思います。

サピックスに低学年から通った子よりも、塾には行っていなくても、世の中の動きに興味を持ち、新聞の記事を毎日しっかり読んでいるような子の方が点数が高いということがあり得る問題でした。

勉強ばかりして、ニュースなど全然見ていないという状況だと、このような逆転が発生する可能性が高くなります。(算数などはそういう訳にはいかないと思いますが)

「詰め込み学習なんて意味ない。もっと世の中の動きに関心を持ち、自分で調べ、考えよ。」というメッセージのように思えてなりません。

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