前回の記事で、サピックスの生徒数が増えており、多くの校舎で募集停止が発生していると書きました。
塾もビジネスなので、希望する人がいる限り、なんとか校舎を増床して対応していくと思いますが、それによる影響を懸念しています。
サピックスの生徒数増で考えられる影響
実際、現在3年生の娘が通う校舎のクラス数は、長男が3年生だったときのクラス数と比較して約1.5倍に増加しています。
ここまで増えるとは、ちょっと驚きでした。
一部、既に顕在化してきていることも含めますが、生徒数増によって以下のような影響を懸念しています。
質の高い授業を受けられる確率の低下
高学年になると、α上位クラスはその校舎のエース級の講師による授業を受ける機会が多いです。
校舎や学年によって違うかも知れませんが、高学年であれば、時間割の関係上、α1~3が同じ先生ということが多いと思います。
合格実績を上げるために、それはこれからも変わらないと考えていますが、生徒数が多くなると、相対的にα1~3に入れる確率が下がるため、その校舎で最も質の高い授業を受けれらる確率が低下するということです。
もちろん、優秀な講師は各教科で1名だけという訳ではいなし、生徒数の増加に伴って新規採用もしていくと思いますが、そう簡単なことではないので、追い付かないということはあり得ると思います。
1クラスあたりの人数の増加
ここは、ポリシーを曲げないでやって欲しいところですが、サピックスが1クラスあたり数人だったら増やしても大丈夫だろうという判断を下した場合、デメリットとなります。
少人数に越したことはないです。
送迎時の混雑の悪化
これは既に顕在化してきています。
送迎時はちょっとしたお祭り状態で、迎えにいった際の待ち時間も長くなります。
転塾組の増加
4,5年生でサピックスでαやアルファベット上位に入れない場合、サピックスの恩恵を受けられないということで日能研など他塾に移られる転塾組が一定数います。
生徒数が増加すれば、その分そういった転塾組も増加することが考えられます。