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サピックス、遂にフェリスの偏差値を53にする

学校情報

以前の記事にも書きましたが、いくつかの学校のサピックス偏差値は、入試結果情報(マイページで見れる偏差値毎の合否結果のグラフ)から推定される80%合格偏差値より高い偏差値になっており、これは学校への忖度による可能性があるので、当ブログでは「忖度偏差値」と呼んでいます。

代表例のひとつはフェリスで、マイページの入試結果情報を見れる方は例として2022年のグラフを見ていただくと、この年の80%合格偏差値は53が妥当であることが分かると思います。

しかし、実際の偏差値表ではこの結果を受けても何故か55のままでした。

その後、昨年の偏差値は54となり、今年の入試結果を受けた最新の偏差値は遂に53となりました。

これは、より実態に合わせてきた結果と思われます。

忖度偏差値はやめる傾向?

実は、フェリス以外にも栄光学園が61→59になるなど、最新の偏差値表では今まで以上に変動している学校が目立ちます。

これは、入試結果情報を偏差値に素直に反映するようになり、忖度偏差値はやめる傾向になっている可能性があります。

もしそうだとすると、中学受験する側にとっては、実態に合った偏差値表になるので良いことです。

フェリスの偏差値が下がったことの影響

偏差値が53まで下がったことで、神奈川の最難関女子校は偏差値58である洗足であるということがより明確になってきました。

昨年までは両校の偏差値の差は3であり、フェリスの伝統校としての歴史や知名度を考慮すると、偏差値的に両方合格圏であってもフェリス第一志望のケースも多かったです。

ただ、偏差値で5の差は大きく、今後の進学実績の差も拡大する可能性が高いことを考慮すると、今年は両方合格圏であれば洗足を第一志望にするケースがかなり増えてくるでしょう。

その結果、特に上位層が洗足に流れることになるので、今後の進学実績への影響は大きいでしょう。

学校別サピックスオープンはどうなるか

学校別サピックスオープンへの影響も出る可能性があります。

学校別サピックスオープンの対象校は、サピックス偏差値が概ね56以上の難関校で人気も加味して選択されているようです。

偏差値が53まで下がってきたことで、神奈川の女子校としていつまでフェリスが学校別サピックスオープンの対象になっているのか?それなら洗足の方がニーズがあるのではないか?という考え方で見直しが入る可能性はあると思います。

ただ、学校側のメンツもあるので、対象外にする調整はこちらが考える以上に難しいのかも知れません。

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