日刊ゲンダイデジタルの記事「都立中高一貫校の22年度倍率が低下のナゼ…浮き彫りになった「気になる2つの動き」とは」について。
都立中高一貫校の22年度倍率が低下のナゼ…浮き彫りになった「気になる2つの動き」とは|成功のヒミツ失敗しないコツ
都立の中高一貫校は、6倍や7倍といった一時期の人気からはやや落ち着き3倍から5倍程度に推移している。2月に行われ...
この記事では結局、倍率が低下した理由がよく分からなかったのですが、自分なりに整理してみました。
倍率が高すぎた
2021年の都立中高一貫校の全体の倍率は4.87倍でした。
私立と異なり、複数の都立校を受けることはできないので、都立中高一貫校の一本に絞って受験勉強をするというのは、かなりのリスクを背負うことになります。
リスク低減のために、私立を併願しようと考える訳ですが、都立中高一貫校の適性検査と私立中高一貫校では問題が全く違う(一部の学校では、このニーズを捉えて敢えて適性検査型の試験を実施していますが)ので対策も難しく、受験する私立校はランクを落とす必要があります。
これに加えて、コロナ禍での私立校の柔軟な対応を考慮すると、最初から私立中心で考えようとなっても、不思議ではありません。
私立高等学校授業料の実質無償化の制度改正が追い打ち
そして、2020年度に実施された「私立高等学校授業料の実質無償化」の制度改正により、対象となる年収の範囲が増えたことが、前述の動きを加速させたのではないでしょうか。
これを裏付ける証拠として、私立中高一貫校の中で、比較的入りやすい学校の志望者が増えていることがあります。
満額の39.4万円が支給されるなら、自腹で払う分は少ないので、そりゃ「私立にしようか」となりますわな。
うちも十分苦しいので、4月に高校1年生になる長男にもそれくらいの支援をお願いしたいのですが・・