本日、サピックスのマイページに第2回志望校判定サピックスオープンの結果を受けた80%判定偏差値表が公開されました。
どの学校の偏差値が変動したのか把握するために、第1回志望校判定サピックスオープン版の偏差値一覧と比較してみました。
結論として、ほとんどの学校で変動はありませんでしたが、筑波大附属駒場(筑駒)の偏差値が70から3も上昇して73になっており、男子最上位層にとっては驚くような結果になっています。これについては以降で考察します。
偏差値が変動した学校
筑駒の偏差値が73になった理由
最初に今回の偏差値表を見たときに思ったのは、
「筑駒はどんなに持ち偏差値が高くても合格確実なラインはないと言われるくらいだから、もともと偏差値表上では70となっていたけど、実際には持ち偏差値が73くらいないと80%合格とは言えないから、70より上の欄を増やして73としたんだろう」
ということでした。
しかし、マイページで参照できる入試結果情報で、筑駒の2020年入試結果を見てみると、
偏差値66:50%
偏差値68:80%
偏差値70:80%
偏差値72:100%
偏差値74:0%(グラフから推測すると、恐らく1名受験して不合格という結果)
となっており、大勢を見る限りでは、80%判定合格偏差値としては69か70が適切のように見えます。
そうすると、今回敢えて73にしたというのは、特別な理由があるはずで、思いつく仮説としては以下のようなものが挙げられます。
- 現在のサピックス小6の全体レベルが例年と比較して低く、例年筑駒に合格するレベルの生徒の偏差値が高めに出ることを織り込んだ
⇒ 筑駒だけ高くするのはおかしいので可能性低そう - 2021年の筑駒の入試に何らかの変更があり、難易度が上がる見込みがある
⇒ そのような情報は出ていないのでこれも可能性低そう - 現在のサピックス小6で筑駒を第一志望にしている人が異常に多く、2021年の筑駒の受験倍率が相当高くなることが予想される(コロナ不況で国公立志望が多くなることも勘案)
⇒ 消去法的にこの中だとこれが一番可能性高いか
これらのいずれかが当てはまるのかも知れませんし、別の理由かも知れません。
正直、この変更は謎なので、自信がありません。
いずれにしても、2020年の入試とは違う、何かがあるということなんでしょう。
本命で考えている場合は、保護者会などで確認してみると良いと思います。