サピックスでは、緊急事態宣言を受けて、4月中の授業・テストは全て取りやめとなりました。
しかしながら、来年の中学入試は必ず実施されるので、特に6年生はここでの家庭学習の成果が大きな差となって現れることが予想されます。
サピックスに限らず、TOMASのような個別指導塾も休講となっていますが、このような場合に、どのような生徒が有利になるのか、親としてはどうすればいいのかを考察してみます。
サピックス休講で有利になる生徒
休講により、本来は授業中のインタラクティブなやりとりの中でできていた、難しい単元の理解や、疑問の解決ができなくなります。
従来から、「中学受験は親が9割」と言われるほど、中学受験において親が果たす役割は大きいですが、今回の休講により難しくなった、難しい単元の理解や、疑問の解決について、親が適切に指導できるかどうかが、学習成果により大きな影響を与えると考えられます。
そのため、普段から、家庭での復習のときに、親が難しい単元や疑問点について教えられている家庭の子が、より有利になると言えます。
サピックス休講で不利になる生徒
一方で、親が子供の学習内容を把握せず、サピックスとTOMASのような個別指導塾を併用することで、課題の解決を第三者に任せているタイプのご家庭にとっては不利となります。
予想ですが、このようなご家庭の場合、家庭教師に切り替えるような動きがあるのではないでしょうか。
しばらくすると、「塾休講で家庭教師の需要急増」といった記事が見られるかも知れませんね。
親は家庭でどのように指導すればいいのか
具体的には、
- テキストや動画を使った学習の段取り
- テキストと動画だけでは理解が難しい単元の解説
- 間違った問題の解き方の解説
- 強化すべき単元の特定と問題の準備
これらのことを、子供の理解度合をよく観察しながら、適切に実施できるかがポイントになります。
これは持論になりますが、正しい解き方を教えるためには、親もその問題を正しい解法で解いて見せれるようになることが大事だと考えています。
私自身は中学受験を経験していないので、長男のときには結構大変でしたが、家庭で子供の学力を上げるためには、この方法が最善かつ最短だと思っています。
夫婦で得意な科目を分担して教えるというもの良いと思います。
特に、兄弟で中学受験を考えているご家庭では、一度教え方を覚えれば「一粒で二度おいしい」効果があるのでおすすめです。
例外のお子さんもいるが
もちろん、中には、ひとりでテキストと動画を見て理解できるような、精神年齢の高いお子さんもいると思いますが、それは一握りの子だけです。
ほとんどのお子さんは、本人は理解したつもりでも、いざ問題を解くと間違っていて、確認してみると、全然本質を理解できていなかったということが結構あるはずです。(うちもそうです)
その場合でも、上記のような適切な指導をすることができれば、塾に行くのと遜色ない学習効果の達成も可能だと考えます。