「二月の勝者」の最新刊(18巻)の発売から1か月経過したので、感想を書きたいと思います。
読んでみて感心したのが、入試期間における親子の心境について、リアリティーをとことんまで追求しているということです。
特に、合格発表までの心境、志望校が不合格だった場合の親子の心境というのは、経験した人でないと分からないと思いますが、それが見事に描かれています。
今や、ネットで合格発表が見れる時代ですが、その発表時間を子供には伝えずに、入試に集中させるといったシーンもありました。
これは、我が家も全く同じことをしていたので、良くリサーチしているなと思いました。
こういうことは、親が事前に方針を立てて、子供に対して情報統制していく必要があるので、知っていて損はありません。(少なくともサピックスではそういうことまでは教えてはくれませんでした)
入試期間は、親子ともに安定した精神状態を保つことが何より大事です。
この18巻を読むことで、入試期間にどのような精神状態になるのかを疑似体験でき、親としての心構えの参考になると思います。
というか、この18巻に限らず、「二月の勝者」は中学受験をとても良くリサーチして描かれており、間違った内容もほとんど無いと思うので、下手な中学受験本を読むより、こちらを読んでおくことをおすすめします。