昨年、長男の受験を終えて、重要だと思った能力のひとつが「空間認識能力」です。
最近だと、将棋の藤井聡太さんが、幼少期に「キュボロ」という積み木のおもちゃで空間認識能力を高めたというのが話題になりました。
調べてみると、以下の「キュボロ スタンダード」という種類を使っていたらしいのですが、かなり値が張るので、藤井家ではそれだけの価値があると確信があって買ったのだと思います。
この空間認識能力ですが、ウィキペディアによると、
空間認識能力(くうかんにんしきのうりょく)とは、物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと。
ウィキペディアより
とあります。
この能力を中学受験で使う、分かりやすい例を挙げると、算数の問題で、複数個の立方体が積み木のように組み合わさった図形について、横から見るとどういう形に見えるかといった問題を解くときに使います。
また、立体図形の問題や、理科の天体の動きや月の満ち欠けの問題でも使う能力です。
空間認識能力があるか見分ける方法
地図で道を確認する時に、自分の進行方向が上になるように地図を回して見る人は、空間認識能力が低いと言われています。
空間認識能力があれば、地図の向きを変えなくても、「自分が向いている方向はこっちだから、自分から見て左に曲がればいい」ということを、無意識のうちに頭の中に地形イメージを展開した上で判断できるからです。
なぜ空間認識能力が重要か
能力があるかないかで差がつきやすい
明確な測定方法がある訳でなく、学校や塾の授業で、「空間認識能力」を伸ばす授業というのもありません。
しかし、算数の立体の問題などは、この空間認識能力によって得意な子と、苦手な子に分かれやすいと考えられます。
後述するような、幼少期の遊びや経験によって身につくものなので、身についていない場合は苦労すると思います。
これは想像ですが、自転車に乗れる、乗れないの違いのようなもので、できる人からすると何でもないことなのに、できない人にとってはどうすればいいか分からないといったものかも知れません。
これからの世の中でより必要となる能力
論文等では、空間認識能力は、
- 問題解決への論理的思考に影響を及ぼす
- 創造性と技術的な革新に大きな役割を果たす
とされており、これからの世の中を生きていく上で重要な能力と言えるでしょう。
どのように身につけるか
世の中で言われていること、自身の経験から、以下のようなことで身につけられると思っています。
我が家も実践してきましたが、効果はあったと思っています。
積み木やブロックで自由に立体を作る
設計図を見ながら決まった形を作るのではなく、ありもののブロックを使って自由に作ることが重要。
うちの場合、子供が小さい頃から結構な量のレゴを買っていたので、いろんな種類のブロックを組み合わせて家や車を作って遊んでいました。
親が率先して、自由に何か作ってあげると、子供は見よう見まねで作りたがると思います。
買うのは、色んなものに応用できる、建物とかがおすすめです。
特定のキャラクターとか、作れるものが決まっていて自由度がないものは、避けた方がいいです。
今だと、例えば以下のようなものであれば、使いまわしができて良さそうです。
自然の中やアスレチックでの遊び
本や2Dの世界ではなく、現実世界の中で数多くの経験をすることが重要です。
こういった経験が少ないと、空間認識能力の問題だけでなく、運動神経の発達にも影響する懸念があります。
教材を使う
サイトで紹介されていて知ったのですが、我が家では以下の「天才ドリル 立体図形が得意になる点描写」という教材を使いました。
通常のものと、 「神童レベル」 のものがありますが、最初は通常のものをやって、次に神童レベルをやるのが良いと思います。
最初は苦戦していましたが、続けていくと、楽に立体図形が書けるようになったので、これはおすすめできます。
今は長女の方が、通常の方をやっていますが、結構楽しみながらやっています。
もうすぐ終わるので、次は神童レベルに着手する予定です。
ゲームでも身につけられる
スプラトゥーンなど、3D空間の中でプレイヤーを操作するゲームの場合、移動や相手の攻撃において、空間認識能力を使います。
やり過ぎは良くないですが、時間を決めてやるのは問題ないと思うので、Switchであればスプラトゥーン2などおすすめです。
長男の場合、5年生までは1日1時間までと時間を決めて、息抜きにゲームもやっていました。