先日、東京都が公開した「令和6年度 公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和5年度)の進路状況調査編】」をもとに、東京23区の中学受験率を算出しました。
表は2024年の中学受験率の高い順に並べていて、参考のために右の列には2023年の中学受験率も載せています。
23区合計でも30%の大台に
まず、23区全体では、昨年の29.2%から0.8ポイント上昇して30.0%となりました。
23区全体で見ても10人に3人が中学受験をしているということになります。
この物価高の中での上昇は、やはり高校授業料の実質無償化の所得制限撤廃や、中学校の授業料支援も影響しているのではないでしょうか。
各区では中央区が文京区を抜いてトップに
各区を見てみると、今年は中央区が54.4%で文京区を抜いて1位になりました。
中央区、文京区、港区の3区が4位以下から頭一つ抜けているという構図は今年も変わっていませんが、その中でも港区は昨年より約3ポイント上昇して、2位に肉薄しています。
また、4位の千代田区、5位の渋谷区はいずれも約4ポイント上昇と、大きく伸びています。
今回最も変動があったのが豊島区で、5ポイント上昇して40.9%となっています。
逆に、それ以外の区ではあまり大きな変動は発生していません。
タワマン増加で注目の江東区についても、今年は昨年からほとんど変化なしでした。