今年も各高校の東大合格者数が出揃ってきましたので、来年の中学入試に向けて人気が変動しそうな中高一貫校を予想してみます。
聖光学院(昨年78名 ⇒ 今年100名)人気↑
一気に100名の大台に到達。
現役合格率でも開成に8ポイント以上の差をつけており、開成とのダブル合格で聖光を選択する確率が一気に高くなることが予想されます。
また、筑駒とのダブル合格でも聖光を選択する確率は高くなってくるでしょう。
ほとんど鉄緑会なしでこれだけの東大合格者数を出すということは、学校教育自体の魅力になります。
麻布(昨年79名 ⇒ 今年54名)人気↓
隔年現状とは言え、想像以上に下がりました。
今までは入学する学生の地頭が良いことで、放任でもなんとかなっていましたが、近年は大学受験も入試内容が高度化してきており、放任では進学実績を出すことが厳しくなっている可能性があります。
他の放任型の学校も実績が芳しくないことから、そのように捉えています。
生徒や保護者は「自由な校風」には憧れても、「放任」に憧れている訳ではないと思うので、時代の流れに合わせた自由と勉学を両立できるような改革が求められるでしょう。
ただし、2025年大学入試の学年は近年では最も入口偏差値が高い世代となるので、巻き返してくる可能性が高いと予想しています。
駒場東邦(昨年72名 ⇒ 今年44名)人気↓
入口偏差値が急落した世代なので、ある程度予想はしていましたが、予想以上に下がりました。
入口偏差値は持ち直しているので、来年以降は回復基調になるとは思いますが、他の学校との相対的な比較で駒場東邦第一志望は若干減る可能性があります。
市川(昨年15名 ⇒ 今年31名)人気↑
市川の東大合格者数の急増は今年のサプライズのひとつです。
市川を第一志望とするケースが増えると想定されるので、難易度も増加するでしょう。
栄東(昨年13名 ⇒ 今年19名)人気↑
偏差値も上がることが予想され、もはや「滑り止め」というイメージから変わってきています。
サピックス生が1月のお試し校を検討する場合、偏差値50以下だと別の学校を検討した方が良いかもしません。
鷗友学園女子(昨年3名 ⇒ 今年13名)人気↑
昨年が悪すぎただけかも知れませんが、増加数のインパクトがあるので人気が出そうです。