ダイヤモンドオンラインの記事「中学受験過熱は「親の無知」に付け込まれている!?おおたとしまさ氏が伝授する受験“必笑法”」が興味深いです。(無料部分しか読んでいないですが)
おおたとしまささんの記事は、いつも納得感があり、この記事の「焦る必要はない」という主張も共感できます。
ただ、1点だけ気になったのは、
低学年からの塾通いについては「何を焦っているのですか」と逆に聞きたいですね。パニックになって始めているのであれば、冷静になった方がいいでしょう。率直に言って、親の無知に付け込まれている部分があります。
親が焦る理由に、難関校合格に実績のあるSAPIXは「4年生からでは入れないよ」という話があります。花見の場所取りと同じですよね。
それに対しての回答は「別にSAPIX以外でもいいのでは」というのが一つ。いやいや「最難関を狙うならSAPIX」というのなら、「優秀な子であれば途中からでも入れますよ」という答え方もあります。
SAPIXでαと呼ばれる上位クラスに入る子であれば、途中からでも入れます。「もう椅子がありません」と言われる子は、そもそもSAPIXに入る必要がないわけです。どの塾も学力的に優秀な子が欲しいわけですから、SAPIXで学ぶべき子は、ある程度の学年になってからでも席を用意してくれます。
出典:ダイヤモンドオンライン「中学受験過熱は「親の無知」に付け込まれている!?おおたとしまさ氏が伝授する受験“必笑法”」
という部分です。
「SAPIXでαと呼ばれる上位クラスに入る子であれば、途中からでも入れます」
こんな制度ってありましたっけ?
サピックスに入塾するためには、全員、入塾試験を受ける必要があり、アルファに入れる子であれば、確かに入塾試験は高確率でクリアできます。
ただそれは、「その校舎が当該学年の生徒を募集していれば」の話です。
白金高輪校をはじめとする人気校舎では、低学年で募集停止になる校舎が多く存在し、そうなると入塾試験の機会自体を逸してしまうので、親としては焦って低学年から席確保のために通わせるという構図になっているのが実態です。
上の記事では、そのことをご存知ないような記載になっているので、気になりました。
もし、募集停止という概念を無くし、当該校舎の生徒受け入れ余裕度に合わせて、合格基準点を大きく変動させる仕組み(受け入れの余裕が少ない場合には、基準点を上げて、極めて優秀な生徒しか許可しない)にすれば、多少の解決策にはなりそうです。
ダイナミックプライシング的な発想ですね。
書いていて思いましたが、この制度、実はサピックスにとっても良い制度のような気がします。