「学費なんて高くても問題ない」というご家庭は別ですが、私立中学校の学費は気になるところです。
そんな中、東京都は「令和4年度 都内私立中学校の学費の状況」を公開してくれており、東京都の各私立中学校の初年度納付金を一覧で見ることができます。
都内私立中学校の学費の状況|東京都
東京都内所在の私立中学校の「令和4年度の初年度(入学年度)納付金」(以下「初年度納付金」という。)の状況についてとりまとめましたのでお知らせします。
この東京都の営みは、学校側がむやみに値上げすることを牽制する効果があり、個人的にはグッジョブだと思っています。
学校側から圧力があったとしても、今後も是非続けて欲しいと願います。
興味深いのは、
3 10年以上初年度納付金(総額)を据え置いている学校
4 値上げ額の高い学校
という項目で、学費を上げない努力している学校が分かるようにしていることです。
もしかすると、人気が低迷し、上げたくても上げられないというケースもあるのかもしれませんが。
ちなに、令和4年度の値上げ額の高い学校は、以下のとおりです。
学校名 | 値上げ額(値上げ率) | |
---|---|---|
1 | 八雲学園 | 148,000円(15.1%) |
2 | 鴎友学園女子 | 81,000円(7.7%) |
3 | サレジアン国際学園(現 星美学園) | 68,000円(7.5%) |
4 | 開智日本橋学園(LCクラス) 佼成学園 豊島岡女子学園 ドルトン東京学園 | 60,000円(8.7%) 60,000円(6.5%) 60,000円(6.5%) 60,000円(4.1%) |
5 | 江戸川女子 | 58,000円(6.7%) |
完全に晒される形となっています(笑)
鷗友学園は近年人気ということもあり、「もしかして、強気になっちゃった?」と思いました。
初年度納付金は「1,132,000円」と、東京都の私立中学校の中でも上位にランキングされるレベルになっています。
東京都だけでなく、塾側も、偏差値一覧のような形で、学費順に一覧表を作って配布すれば、保護者にとって役立つと思います。
でも実際には、塾も学校とは持ちつ持たれつの関係なので、絶対やらない(やれない)でしょうね。