フェリスの2024年入試は受験者数415名、合格者数205名で実質倍率2.0という結果でした。
フェリスのここ10年の合格者数は195~200名で安定しており、今年遂に200名を超えた格好です。(もしかしたら史上初?)
ちなみに、定員は180名です。
合格者数を増やした理由
合格者数を多く出すというのは、歩留まり(合格を出した人の中で、実際に入学してくれる人の割合)が悪くなることを想定しているということです。
その主要因は、同じ神奈川県にある洗足とのダブル合格時に、フェリスを蹴って洗足を選択する割合が増加していることだと思われます。
それを裏付けるように、フェリスと併願が可能な洗足2/2入試の合格者数は昨年179→今年163とかなり減少しています。(洗足から見るとフェリスに流れなくなってきたため)
このような、「ダブル合格した場合にどっちを選ぶか」というのは、周囲の動きにも左右される側面があるため、一度片方の勢いが付くと、あっと言う間に形勢が変わることがあります。
洗足は3年程前までは、大学合格実績でフェリスと同等という位置づけでしたが、2年前に東大合格者数が20名に達し、昨年も連続して20名を超えたことで、大学合格実績ではフェリスより明確に上という評価に一気に変わりました。
当然、ダブル合格で洗足を選ぶ割合は急激に上がっているはずです。
この辺、塾はデータを持っていますが、学校(特に伝統校)への忖度があるため、なかなか表に出てきません。
学校側には提供しているはずなので、お客様である保護者にも開示したらどうかと思います。