2024年入試において、広尾学園小石川は、なんと2月6日午後の入試を設定したようです。
生徒募集要項2024|広尾学園小石川中学校
2023年は4日午後の入試がありましたが、それがなくなり、6日午後の入試を設定した模様です。
募集人員120名のうち、6日は10名募集と狭き門です。
2月6日入試ということは、全滅組や不本意な結果となった組が参戦しての敗者復活戦という位置づけとなり、尋常ではない倍率になる可能性があります。
というか、恐らくはそれを狙った設定でしょう。
なにしろ、出願期限は試験開始の3時間半前(!)です。
影響は広尾学園小石川以外にも広がる可能性
2月6日入試は、以前から山手学院という学校が実施していましたが、知名度は高くなく、中学受験と言えば2月5日までというのが常識でした。
学校間のやりとりは分かりませんが、恐らく、受験生の負担も考慮した紳士協定的なもの、暗黙の了解なのだと思います。
今回の出来事は、それが破られたと捉えています。
学校側が、自分の都合だけ考えた場合、極端な話、2月1日~2月8日くらいまで分散して毎日入試を実施するのが、入試偏差値、優秀な生徒の獲得、受験料の観点で最善とも言えます。
それをやらないのは、受験生の体力的な負担、受験家庭の費用面の負担の考慮からだと思います。
それが破られてきた今、私立学校、行政はこの流れが進んで良いのか、すぐに検討する必要があるのではないでしょうか。
大局的に考えると、受験生にとって良いことはないと思います。