当ブログでは以前より、首都圏の進学校の大学合格実績を測るものさしとして、卒業者数に占める東京一工+国公医の割合である「難関国立大合格力」を使っています。
しかし、長女受験もあり、2022年版の難関国立大合格力を算出できていなかったので、入口偏差値(サピックス偏差値)との相関が分かるように整理してみました。
※都立高は入れていないなど、全ての学校を網羅している訳ではありません
グラフに書いた曲線は、入口偏差値と難関国立大合格力との相関をフリーハンドで書いたものです。(青は男子校、オレンジは女子校)
女子校の方が低めになるのは、女子の方が早熟傾向があることや、何が何でも国立大を目指すという割合が少ないことが理由だと考えています。
この曲線より上にプロットされている学校は、入口に対して高い合格実績であることを意味しますが、この年は栄光学園の実績が群を抜いています。
例年と比較して上振れしていると思われますが、聖光学院の実績を上回っているのはすごいですね。
一方、下にプロットされている学校については、それぞれ理由があります。
早稲田:早稲田大学進学と決めている生徒も含まれるため
豊島岡:難関私立医学部(順天堂大とか)に進学する生徒も多いが、それらの実績はこの指標には反映されないのと、卒業者数に高校入学組が含まれている
雙葉:お嬢様学校ということもあり、国立大への進学を前提としていない家庭も多い
このグラフと、現在の学校の偏差値を合わせて考えると、数年後に合格実績がどのように変化するのか、ある程度予測できます。
本来、志望校検討の際には、それを考慮した方が良いと思いますが、どうしても直近の大学合格実績を重視してしまうと思います。
大学合格実績が今後伸びることが予想される学校もあるので、次回以降書きたいと思います。