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広尾学園の海外大合格実績の捉え方には注意が必要

学校情報

現代ビジネスの記事「海外大学へ続々と……人気急上昇の「広尾学園」令和の教育実践とは」で、海外大学合格実績について触れられています。

海外大学へ続々と……人気急上昇の「広尾学園」令和の教育実践とは《前編》 | FRaU edu
活況を呈する首都圏の中学入試。いま業界では2025年度にそのピークを迎えると囁かれているという。中学受験指導の世界で28年間の経験を持つスタジオキャンパス代表の矢野耕平氏が上梓し、昨年刊行し大ヒットした『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)に続く新作『令和の中学受験2 志望校選びの参考書』(講談社+...

当ブログの1年くらい前の記事で、「優秀な生徒が複数校合格している数を重複して計上している」と予想していましたが、学校からそれを裏付ける説明がされています。

広尾学園からは実際にどのくらいの海外大学合格者と進学者数がいるのでしょうか。

植松先生はこの点を具体的な数値を挙げて説明してくれました。

「2022年度の海外大学合格者総数184名、2021年度が222名とありますが、受験者実数は2022年度が25名、2021年度が34名です。帰国子女としてインターナショナルコースに入ってきた子がその多くを占めますね。大半の生徒は四月から半年間だけ日本の大学に在籍し、秋から海外大学へ進学しています。そのまま海外大学で過ごす生徒もいますし、日本の大学へ戻ってくる生徒もいます」

つまり、2022年度の海外大学合格実績は、帰国子女としてインターナショナルコースに入ってきた子を中心とした25名が受験した複数の大学の合格実績を重複カウントしたものであり、それが「184」という数だったということですね。

一人あたり7校くらい合格している計算になりますが、そんなに受けるもんなんですかね。

もしかすると、同じ申請書類を使い回しできるとかで、多くの学校に出願するのはそこまで難しくないのかも知れません。

ここまでくると、実績を「名」とカウントするのは誤解を招くので辞めた方がいいと思います。

優良誤認表示ですよね。

多くの人が、2022年は広尾学園の184名の生徒が海外大学に合格したものだと誤解していると思います。

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