AERA dot.の記事「「偏差値が5ポイント足りない、志望校は変更すべき?」 中学受験のプロが教える「志望校決定のタイミング」とは」を読みました。
ちょっと楽観的過ぎやしませんかね・・
【相談】
模試の偏差値が志望校に届いていません。現在5ポイントほど届いていない状況です。さらに志望校の過去問でもなかなか合格ラインに届きません。志望校を変更したほうがいいか悩んでいます。最終の志望校はいつまでに判断する必要がありますでしょうか?(小6母)
に対して、以下のような回答をされています。
この模試はおそらく9月のものだと考えると、みなさんこんなものだと思いますけどね。偏差値が5届かないなんて、全然たいしたことないですよ。たとえ10離れていても志望校の過去問との相性や対策のやり込み方によっては何とかなる学校もあります。
まだ時間はあります。本気で行きたくて、本気で準備するなら今からでも5ポイントくらい十分ひっくり返せます。
とにかく模試の偏差値は5とか10ぐらい幅があるのはふつうです。そもそも私はこれからの時期は模試の偏差値はあまり気にしません。模試なんて、あらゆる学校のあらゆる生徒が対象だから、そこから出る偏差値にあまり意味はないと思っています。
今回の相談が、もしサピックスで御三家を目指すレベルでやっているご家庭の場合、既に本気で取り組んでいるはずで、このような楽観的な回答はとてもできないと思いました。
仮にサピックス偏差値が55だったとして、ずっと頑張ってきた生徒が6年生のこの時期から、サピックス偏差値を55から60に上げるのって、はっきり言って至難の業です。
我が家の長男、長女も、この時期から偏差値を5上げることはできませんでした。
また、「これからの時期は模試の偏差値はあまり気にしません。模試なんて、あらゆる学校のあらゆる生徒が対象だから、そこから出る偏差値にあまり意味はないと思っています。」というコメントに至っては、意味不明で目を疑ってしまいました。
多くの中学受験家庭が見ている記事なので、「みんな、頑張ればきっとできるさ」的な無責任な内容ではなく、もっと現実に合わせたアドバイスをされた方が良いと思いました。(あくまで個人の感想です)