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学校別サピックスオープンの成績における注意点

テスト

9月19日に実施された学校別サピックスオープンの成績は9月24日(土)に出ますが、通常のマンスリー確認テスト等とは異なるため、成績の捉え方には注意が必要です。

以下、注意点を書きます。

気にするべきは偏差値ではなく、想定合格点との差と順位

その学校を志望する生徒しか受けないテストであり、外部生も大勢受けるので、当然のことながら、マンスリーとは母集団が全く異なります。

最も本番に近い母集団での試験となります。

そのため、偏差値よりも、想定合格点との差、全体での順位を気にするべきです。

順位は外部生も含まれていることに注意

その順位の捉え方についても注意が必要です。

外部生も含めて、その学校を志望する生徒の大半が受けるので、サピックスからの合格者数との比較ではなく、その学校の合格者数と比較した方が良いでしょう。

開成であれば、例年合格者数が400人前後なので、順位がそれより上であれば、合格できるラインに達しているという捉え方ができます。

もっとも、それを表しているのが合格可能性なので、合格可能性も合わせて見る必要があります。

少しの点数で偏差値が大きく変動する

似たような偏差値帯の生徒が受けるテストなので、マンスリーよりも標準偏差が小さくなります。(分散度合が小さくなる)

そのため、少しの点数の違いでも、大きく偏差値が変動します。

算数の大問一つが全正解 or 全滅の違いで、全体の偏差値が5くらい違ってくるイメージです。

偏差値45くらいでも、そこまで悲観的になる必要はないと思います。

入試結果情報で学校別サピックスオープンの偏差値別の合格確率が見れますが、偏差値が60付近でも100%合格になっていないのは、これらのことも関係しています。

別の言い方をすると、学校別サピックスオープンでの偏差値50と偏差値60の違いは、マンスリーでの偏差値50と偏差値60の違いほどは大きくないということです。

必ずしも本番の試験と同じ難易度とは限らない

4年前の経験では、その学校の特色を踏まえた、凝った試験問題が多く、実際の試験にはあるような、比較的難易度が低い問題が少ないということがありました。(個人的感想です)

生徒によっては、難易度が低い問題で確実に得点する能力が高い子もいますが、上記の例のようなテストだとその能力が測れないと思います。

ただ、今回の自己採点アンケートの平均点を見ていると、本番に近い難易度になってきているように見えるので、杞憂かも知れません。

今回歯が立たなかった場合は再考した方が良い

ここから入試までの間、サピックス偏差値50以上の層の中で、偏差値(実力テストや合格力判定サピックスオープン)が大きく上昇することは稀です。

4か月はあっという間に過ぎてしまいます。

そのため、今回の学校別サピックスオープンで、全体的に歯が立たない(偏差値でも40未満)という結果になってしまった場合は、このままの志望校でいくか、一度検討した方が良いでしょう。(最初からこの学校以外行くつもりがない、という熱望度合の場合は別です)

いずれにしても、他の子もラストスパートで力が伸びていくので、ここから一気に捲るのはかなり難しいことは理解しておくべきです。

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