東洋経済オンラインの記事「20年前親が経験した「中学受験」と今の本質的な差 サピックス小学部に聞いた」について。

親御さんの中には、違和感を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の場合、ここに違和感を感じました。
広野:確かに以前は、保護者の関わりが強く求められる側面がありました。お母様が仕事を辞めて子どもの中学受験の勉強に付きっきりになり、日々教え込むといったご家庭を目の当たりにしたこともあります。しかし、現在はその様子は大きく変わってきています。個々の子どもの個性にもよりますが、ご家庭で勉強を教え込むことは推奨していません。
この背景には、入試において「詰め込み」や「教え込み」ではなく、「何が出たとしても対応できる力をつける」ことが求められるようになったことがあります。
「サピックスの授業だけでは十分理解できていないので、家で教え込みまくりだったんですけど!」
と、思わず声が出そうになりました。
「何が出たとしても対応できる力をつける」とありますが、サピックスの授業だけでは、とてもじゃないけどそこまで身につかないので、余計に家で教え込まないといけなくなっているという実感です。
御三家に合格した長男の受験ですらそうだったのですが、この広野さんのコメントからすると、「サピックスの授業だけで合格できるような地頭の良い子が御三家に行くべきなんですよ」とでも思っていらっしゃるのでしょうか。
てっきり、サピックスとしては親サポートを前提としているのだと思っていました。
我が家では、とてもじゃないけど、サピックスの授業だけでは今の進学先には行けなかったと確信しています。
どんだけ家で理解が不十分なところをサポートしたことか。
実感として、そういうご家庭はかなり多いと思っていますが、この発言を読んで、なんだかやるせない気持ちになりました。