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サピックスのテストで地頭の良さを判断する方法

サピックス

先日、今後の中学入試では「地頭」を問われる問題が多くなってくるという記事を書きました。

今回は、サピックスのテスト結果から地頭の良さを判断する方法を書きます。

あくまで個人的な見解なので、ご了承ください。

また、これから書くことは、授業やテキストなど、塾から言われたことは一通りやっているということが前提になります。

判断材料①:マンスリーテストと組分けテストの結果の差(5年生まで)

うちの長女もそうでしたが、コツコツ型女子(男子にも当てはまるケースがあると思います)の場合、マンスリーテストでは良くても、組分けテストの偏差値は3~5低いということが結構あります。

そのことが意味するのは、テストの出題範囲をきっちり学習する分、マンスリーテストの結果が良く出過ぎるだけで、組分けテストでは素の実力が出るということです。

この傾向は、マンスリーテストでテキストの典型題が多く出題される5年生までが特に顕著なので、5年生の段階で

マンスリーテスト結果 > 組分けテスト結果

という傾向が明確である場合、地頭としては組分けテストの結果が近いと考えた方が良いです。

その場合、6年生になると、マンスリーテストでも少しひねった問題が出るようになるので、徐々に偏差値が下がっていく可能性の方が高いと思います。

「5年生までのマンスリーテストでは、当たり前のように高い偏差値がとれていたのに、6年生になったら全然とれなくなった」ということが、残念ながら起こり得ます。

以前保護者会で、「毎年、マンスリーの成績は良いんだけど、6年生なると徐々に成績が下がっていく子(特に女子)が一定数いる」という話を聞いたことがありますが、それはこのコツコツ型女子の典型パターンだと思っています。

参入が遅かったり、最初はそこまで力を入れて勉強していなかった地頭上位の子に抜かれていくということです。

判断材料②:6年生の志望校判定サピックスオープンのBタイプの結果

6年生の4,6月に実施される志望校判定サピックスオープンでは、思考力を問うBタイプの問題が明示的に出題され、成績もAタイプとBタイプで分かれて出ます。

Aタイプはマンスリーテストタイプなので、それまでのマンスリーテストと同じような結果になることが多いですが、思考力を問うBタイプの結果に、最も地頭が反映されると考えています。

当然、デコボコがあるので、2回の平均で考えると良いと思いますが、Bタイプの結果が悪い(Bタイプの偏差値の平均が50以下のレベル)場合、Aタイプは良くても、思考力問題が多い偏差値60以上の難関校の入試問題で苦戦することになると思います。

Aタイプは良いのに、Bタイプは悪いという子は、記憶やパターン化によって問題を解くのは得意だが、見たことがない条件で一から考えるといった問題は苦手にする傾向になりますが、近年の難関校は、どの学校もそういう子を振るい落とすような問題を出してくるということです。

実際、御三家に合格した長男の方は、2回平均で考えるとAタイプ、Bタイプに大きな差はなく、BタイプがAタイプを大きく上回る回もありました。

逆に長女はBタイプが明らかに低く、平均してもBタイプの方がAタイプより10くらい低いという結果でした。

Aタイプの偏差値だけで見ると、長男も長女も同レベルでしたが、夏以降の伸びや過去問の出来に差があったことから、このBタイプの出来が地頭=今後の伸びにリンクすると考えています。

近年の入試はコツコツ型には厳しい

最近の入試はコツコツ型には厳しい問題が増えています。

応用する力、考える力、本質を理解しているか、を問われるので、あまり思考力が高くないコツコツ型女子には厳しい時代になってきました。

先ほども書いたように、学校側はサピックスのような「誰でもこのメソッドで合格できる」といった詰め込み型の勉強方法を否定し、地頭の良さを試しにきているとも言えます。

数年前であれば、詰込みで難関校合格もなんとかなったところが、それが難しくなった印象です。

中堅校でも、思考力を問う問題は当たり前のように出るようになっています。

まとめ

6年生は志望校判定サピックスオープンの結果(特にBタイプ)を重要視し、第一志望をそのままでいくかどうか、一度判断しましょう。

Aタイプと比較してBタイプの問題が極端にできない(Bの偏差値が50以下)という傾向だった場合、難関校で出る思考力タイプの問題に最後まで苦戦することを覚悟した方が良いです。

つまり、Bタイプの出来が悪い場合は第一志望は現実路線にし、Bタイプができる場合は強気でチャレンジもありといったところです。

Bタイプの出来が悪いのに、5年生までのマンスリーテストの偏差値の高さを基準に幻想を抱き続けるというのは危険なパターンです。

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